ももクロ&アイドル blog (by中西理)

ももいろクローバーZとアイドルを考えるブログ

「なにわンダーランド2017 ~OH!CIRCUS~」@幕張メッセ


[HD]たこやきレインボー、サーカス気分の幕張メッセ公演,Tacoyaki Rainbow‬, ‪Momoiro Clover Z‬, ‪Japan‬, ‪Makuhari Messe‬.

 「なにわンダーランド2017 ~OH!CIRCUS~」@幕張メッセ

さて、今回はどんな演出なのか。予測できるのはシルクドソレイユ的なアクロバットがからんでくるだろうということとと今回もなにわンダーたこ虹バンドが参加するということぐらい。ももクロと違って誰が実際に演出しているのか裏の事情が分からないのであまり予想がつかない。それでは実際にどうだったのか。
 
「TARGET ON(ターゲット・オン)」。ももクロの妹分である私立恵比寿中学やチームしゃちほこが「ももクロは特別だから」とそことどう差別化を図ることを戦略の柱としてきているなかで、たこ虹だけがももクロがこれまで追求し続けてきた「総合エンターテインメントとしてのアイドル」にまっこう勝負を挑んで、もちろんまだまだいろんな面で実力の差はあるものの、何年後かの自らの姿に「ももクロ」を確実に照準に捕ら後輩グループの中でも彼女らはひょっとしたらものが違うのでは。そんな風に思わせるライブだった。
 もちろん、たこ虹の場合も主要な楽曲はヒャダインによるものだし、今回の「~OH!CIRCUS~」のサーカス芸人が参加しての演出も、バンド演奏も、さらにいえばライブ会場周辺に設けた縁日的な祝祭空間もすべてももクロの真似じゃないかといってしまえばそのとおりでもある。しかし、こういうことができてしまうのは運営が持っている柔軟な機動力があってこそだし、内幕は分からない*1のだが、それを可能としている現場の機動力には相当なものがあると思う。
 

  パフォーマンス的なことで言えば歌唱力の向上が目覚しかった。たこ虹は相対的にいえばメンバーの歌唱力は最初からももクロなんかと比べるとそれなりに歌える子がそろってはいたのだが、やはり、この春から生バンドと一緒にパフォーマンスを行い、そういう中でおそらく日常的にもボイストレーニングを繰り返すことで 声の伸びや張りが全然違ってきていて生バンドの演奏に拮抗できるものとなるつつある。メンバーの中でも歌がうまい方だった堀くるみもフェイクやロングトーンの出し方でよりうまさが際立ってきており、メインボーカルをまかせられることが多く、事実上センター的な役割を果たしている清井咲希も以前はうまいが声量がもう少しあればと思うことがあったが今回は大箱ライブにも関わらずそういう感じはなくなっており、2トップの安定性は格段に上がった。

 とはいえ、こと歌に関してはもはや主砲の貫禄と目を見張ったのが彩木咲良。「ナンバサンバイジャー」の英語での伸びやかなソロ部分の歌唱などは本当に見事なもので、もともと声量はあり素質的には恵まれていたが、最年少ということもあって幼さが残っていたが、今回はそういうこともなくて、今後は徐々にエース的なポジションを獲得していくかもとの予感を感じさせるプレゼンスだった。

(続く) 

 

たこやきレインボー「なにわンダーランド2017 ~OH! CIRCUS~」
2017年11月23日 幕張メッセ国際展示場8ホール セットリスト

01. ありがとう たこやきレインボーです
02. 恋するビリケンさん
03. 尼崎テクノ
04. じゆう!そう!フリーダム!
05. めっちゃFUNK
06. ナンバサンバイジャー
07. なにわのはにわ
08. オーバー・ザ・たこやきレインボー
09. にじースターダスト
10. めっちゃDISCO
11. どっとjpジャパーン!
12. サンデーディスカバリー
13. TACOYAKI's Burning
14. 踊れ!青春カルナバル
15. たこ虹物語~オーバー・ザ・関ケ原
16. RAINBOW~私は私やねんから~
17. なれたらなぁ
<アンコール>
18. 絶唱!なにわで生まれた少女たち
19. めっちゃPUNK
20. ナナイロダン
21. ちゃんと走れ!!!!!!

【会場】千葉・幕張メッセ 国際展示場8ホール
【日程】2017年11月23日 (木・祝)
【時間】開場16:30 / 開演18:30
【チケット料金】全席指定 5,000円(税込)

 

*1:たこ虹はチームしゃちほこを手がけている店長こと長谷川氏の傘下にあったはずだが、最近は番長ことマネージャーがほぼ仕切っていて長谷川店長は関与してないように思われる

「Live to the World 2017 ~J-MELO Awards 10th Anniversary~」@豊洲PIT

「Live to the World 2017 ~J-MELO Awards 10th Anniversary~」@豊洲PIT


  ももクロも最近は楽曲の曲数が増えてきたので、1回のライブでやりたい曲を全部やるというのは事実上不可能。それゆえ、どんなライブでも「なぜあの選曲だったのか」という不満の声が上がるのが恒例行事となっているが、この日のように選曲の方向性がはっきりしていると納得がしやすいかもしれない。
 このLIVEはNHKの音楽番組J-MEROの10周年記念の番組で放送するための収録も兼ねていた。さらに共演者もMC役ということで2曲だけを歌ったMay Jのほかは、アニメ主題歌を多数歌っていて海外での人気も高いFLOWも一緒に出演することもあってNHKの国際放送であるNHKワールドの放送することもあり、海外視聴者を意識したセットリストとなったようだ。
 ライブの柱は2つあった。ひとつは「和」を強調した演出。ももクロのライブでも「桃神祭」などに参加しファンにもおなじみのヒダノ修一が率いるヒダノ修一 スーパー太鼓セッションがこの日は一緒に出演した。
 番組としてもこの日の主題的にFLOWのアニメ主題歌、ヒダノ修一 スーパー太鼓セッションが現代日本の音楽文化を象徴する2つの方向性として選択されたと思われるが、自らの出番パートが来る前にももクロはゲストミュージシャンとしてこのセッションに加わった。
 中でもこれは凄いと思ったのは「GOUNN」の和楽器伴奏アレンジの披露。GOUNNではオリジナルの音源では「マホロバケーション」などでもおなじみのハマ・オカモトが参加しているのだが、この日はスーパー太鼓セッションのベース奏者としてカシオペア鳴瀬喜博が演奏。得意のチョッパー奏法で弾きまくり、観客を狂喜乱舞させた。
ダウンタウンももクロバンドやKISS、マーティー・フリードマンらとのコラボもそうなのだが、キャリアは全然比べ物にならなくても世界中の一流ミュージシャンとでも渡り合うことができるがももクロの醍醐味だ。しかも以前なら頑張って一緒にやらせてもらっているの感が強かったがこの日のGOUNNは贔屓目もあるかもしれないが、歌もダンスも以前見たときとは違って抜群の安定感があり、マジで対等にやりあっているように見えた。
 ももクロが参加した2曲目は「ニッポン笑顔百景」でこちらはすでに西武ドーム津軽三味線吉田兄弟との共演もあるし和楽器アンサンブルでの演奏も何回かやっているから、攻めるんだったら「マホロバケーション」でしょうなどと現地では思いもしたが、帰宅してから冷静になって考えたら、この日のもうひとつのテーマは「アニメ」で忘れてはいたがこの曲はアニメ「じょしらく」の主題歌でもあり、そういうこともあって「和」と「アニメ」にともに関連したこの曲が選ばれたのだろうと思う。実はこの時点ではももクロ単独パートはあるはずだと思ってはいたけれども半分以上満足したようなももクロ=ヒダノコラボだった。
 一方、正規のももクロライブブロックはこの日は明らかに海外の視聴者を意識したものだった。overtureの後、最初の曲はKISSとのコラボ曲である「夢の浮世に咲いてみな」*1をやった後は「Believe」(ガンダム)、「『Z』の誓い」(ドラゴンボール)とアニメ曲を連発。直後のMCでは海外ツアーを実際にやってみた印象では「やはり海外公演で盛り上がるのは向こうの人も知っているアニメ曲。それで今回はそういう分かりやすいセットリストとなりました」と説明。今回のライブがアニメ曲縛りであることを明かしたうえで、「そしてそれなら私たちにはあの曲もあります」(夏菜子)と話して「MOON PRIDE」「月虹」と「セーラームーンCrystal」のももクロオリジナル曲を披露した。
 その後、海外公演をやりたいのでそのためには英語力を上げないといけないなどと豊富を語ったものの、れにちゃんが「寝るとすべて忘れてしまう」などと言い出しぐだぐだの展開に。海外向け番組へのリップサービスもあるとは思うが、思ってもないことは言わないのがももクロ。それでもここでこういう風に言い出したということは国内の青春ツアーが一段落する来年以降にはより規模を拡大したワールドツアーも検討しているのかもしれない*2。、
 最後は唯一の最近の楽曲である「Blast!」とやはりアニメ「モーレツ宇宙海賊」の主題歌である 「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」でしめた。
 曲のつながりからいえば最後の曲はニューヨークヤンキースの田中将投手の今期の登場曲である「いつだって挑戦者」でもよかったかなと思ったが、NHKワールドの放送圏は米国だけじゃないのと、アニメ縛りを最後まで貫こうと考えたセットリストだったのかなと思えたのである。
  それにしてもこのライブを見て最初に思ったのは最近のももクロのパフォーマンスの安定性と歌唱力の向上ぶりだ。この日もMay JやFLOWの歌を聴いたときにはさすがにうまいなと思ったのも確かだが、歌いなれた自分たちの曲に関していえばそれほどの遜色はないとも思われてきた。特に「BLAST!」などは相当な難曲であると思われるのにこともなげに歌いこなしている。ラップやフェイク、ユニゾン、ソロ歌唱と様々な方向性の曲がこの1曲の中に盛り込まれており、それを全部こういう風に歌いこなせるグループは他にもいるのかもしれないけれど私には思い浮かべることはできない*3

 【出演者】
ヒダノ修一 スーパー太鼓セッション/FLOW/ももいろクローバーZ
 Guest:May J. (J-MELO MC)

 

セットリスト(ももクロ関連)
◇w/ ヒダノ修一スーパーセッション
GOUNN
MC
ニッポン笑顔百景
MC
 *
overture
夢の浮世に咲いてみな
Believe
『Z』の誓い
MC自己紹介
MOON PRIDE
月虹
MC
BLAST!
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
MC

 

 

*1:これもMVを見れば分かるように振り付けに相撲の四股を取り入れたり、和の風味が入っている曲でもある

*2:2020年までになんとか海外の知名度を上げたらという話があるが、むしろ2020年に何らかの形で海外向けに名を売ることができたら、その勢いを買ってという方向性のような気がする。いずれにせよ現時点の海外での知名度ポール・マッカートニーエルトン・ジョンと比較したら日本のどのグループもないのも同然なのであまり意味はないのではないか

*3:普通に歌がうまいとされているアイドルやダンス&ボーカルグループでもこの分厚さで歌唱を再現するのは難しいと思わせるところがある

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT 第78夜 水曜だけど「木曜ヒットスタジオSUPER」

坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT 第78夜 水曜だけど「木曜ヒットスタジオSUPER」

  先日、フジテレビの『三宅裕司春風亭昇太のサンキュー歌謡曲一座~ナウなピースでこまっちゃうナ~だめだこりゃ編~』 の後、ももクロは今はけっして下手ではないと思うけれどもいまだに「ももクロは下手」とdisってくる人がいるのはどういうことなんだろうというのをモノノフ仲間とtwitterで議論した。

 その議論はいろんな論点が出て非常に面白かったのだが、そういうこともあって今回はついそういう論点を踏まえてフォーク村でのももクロのパフォーマンスを見る形になった。その結果思ったことを書いていきたい。これについては「そんなことはないよ」というモノノフ各位の反論も当然あると思うのでそういうのがある人はぜひコメントに書いてほしい。

 先日の番組で出演した3人(あーりん、高城れに玉井詩織)が「私たちは『歌がうまいといわれ隊』の3人だ」というようなことを言っており、こと歌に関してはメンバー内でも有安杏果百田夏菜子の2人が優れているという認識があるんだなと思った。その際には詩織はともかく、れにとあーりんは最近うまくなってきているからなどとも思った。

   今回フォーク村で再確認したのはソロコンを経験した杏果の歌がただ「この子、歌がうまいね」などというのを完全に超えたレベルに成長しつつあるということだ。

 この日杏果がももクロでのアンサンブルではなく歌ったのは織田哲郎のギターで本人もエレキギターを弾きながら歌った近藤真彦「Baby Rose」と高橋洋子とデュエットした「魂のルフラン」の2曲のみだが、どちらも出色の出来栄えだった。

「Baby Rose」はエレキギターを持って歌った。実は、そのギターがKISSのポール・スタンレーから直接貰ったサイン入りのギターでこれって下手をすれば洋楽通のゲストミュージシャンの人にそのギターでいい加減な演奏をしたら承知したら許さないよ、この子、分かっているんだろうなと思われてもおかしくないところだが、おそらく杏果はそんなことは考えもしていないで、この子(ギター)も人前に見せてないから一度は見せてあげなくちゃぐらいの気持ちだったのだと思うのだが、自らハードルを上げまくるようなことになっているのが杏果らしい。

 結果的には歌の途中でブレイクが入るような相当に難しい歌だったのにかかわらず

(つづく)

セットリスト
オープニングソング:カツ丼 in da house (高橋みなみ)
M01:OPメドレー
いつか君が (高橋みなみももクロ/ももクロ)
→恋人達のペイヴメント (村長&ももクロ/THE ALFEE)
→七色シンフォニー (村長&コアラモード./コアラモード.)
→シャンプー (コアラモード.加藤いづみ/加藤いづみ)
残酷な天使のテーゼ (高橋洋子加藤いづみ/高橋洋子)
→いつまでも変わらぬ愛を (織田哲郎高橋洋子/織田哲郎)
→いつまでも変わらぬ愛を (OPメドレーオールキャスト/織田哲郎)
M02:大旋風 (ももクロコアラモード./コアラモード.)
M03:織田哲郎楽曲メドレー
想い出の九十九里浜 (ももクロ織田哲郎/Mi-Ke)
→なにがなんでも (ももクロ織田哲郎/桜っ子クラブさくら組)
→負けないで (ももクロ織田哲郎/ZARD)
M04:孤独は傷つかない (高橋みなみ織田哲郎/高橋みなみ)
M05:碧いうさぎ (高城れに加藤いづみ織田哲郎/酒井法子)
M06:おどるポンポコリン (ももたまい&織田哲郎/B.B.クィーンズ)
M07:夢見る少女じゃいられない (あーりん&高橋みなみ織田哲郎/相川七瀬)
M08:Baby Rose (杏果&織田哲郎/近藤真彦)
M09:BOMBER GIRL (ももクロ高橋みなみ加藤いづみ織田哲郎/近藤房之助織田哲郎)
M10:ガンガン (ROLL-B DINOSAUR/ROLL-B DINOSAUR)
Go!Go!GUITAR GIRLZ
M11:サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (GUITAR GIRLZ & ROLL-B DINOSAUR/ザ・ビートルズ)
M12:魂のルフラン (杏果&高橋洋子/高橋洋子)
M13:Fly Me to the Moon (れに&高橋洋子/Frank Sinatra)
M14:ふしぎなメルモ (夏菜子&高橋洋子/宇野誠一郎)
M15:行くぜっ!怪盗少女 (ももクロ高橋洋子/ももクロ)
M16:トリック・オア・ドリーム (ももクロ/ももクロ)

 

 

『三宅裕司と春風亭昇太のサンキュー歌謡曲一座~ナウなピースでこまっちゃうナ~だめだこりゃ編~』

三宅裕司春風亭昇太のサンキュー歌謡曲一座~ナウなピースでこまっちゃうナ~だめだこりゃ編~』 

 フジテレビで新しく始まった音楽番組だが、あえて「歌謡曲一座」としているように従来のように演歌の大御所を並べたナツメロ番組ではないが、新たな楽曲ではなく1960年代から80年の山口百恵結婚までを取り上げた音楽番組。JPOP前のあえて「歌謡曲」と言われていた時代の歌に焦点を当てた番組だが、その番組に山口百恵トリビュートのコーナーに息子の三浦祐太朗が出演したのを除けば唯一の若手の出演者としてももクロが呼ばれたのがファンとして嬉しかった。実はこれは今日明日の話ではなくて、これまで長期間をかけてももクロ陣営が手がけてきたことが実った瞬間でもあったからだ。

 実はアイドルグループでありながらももクロは2012年の横浜アリーナ2DAYSの1日目にはワイルドワンズが出演し百田加菜子ソロ曲の「渚のラララ」を共演したり、サプライズ発表のゲストとして松崎しげるが来場、西武ドームでの夏ライブの発表を行ったり、昭和の時代から活躍している大先輩の後継者を自認することを強く意思してきた。

ももクロの場合はその後も点と点を線でつなぐという戦略で南こうせつさだまさし坂本冬美アルフィー、最近では加山雄三とも急接近。一方でザ・ドリフターズを模したもリフというグループを演じドリフターズの楽曲をアレンジしたオリジナル曲も披露するなどをきっかけにライブに加藤茶高木ブーをゲストに招いたり、志村けんの番組に連続して呼ばれ準レギュラー的な扱いに遇されるなど自ら目標というザ・ドリフターズとの距離を徐々に接近してきた。今回ももクロが出演することになった経緯については詳しいことは不明だが、おそらくドリフ側(加藤茶高木ブー)からの強い引きがあったのではないかと想像できる。

 そうして、通常であればベテランばかりの陣容のなかで萎縮してしまってもおかしくないところだが、今回の出演者のうちにはドリフだけではなく、松崎しげるももクロのMVへの出演経験もあるコロッケ、MCを務める番組でいつも引き立ててくれる中山秀征らももクロが比較的親しいと感じられる陣容がそろっており、それも番組内でリラックスして振る舞える要因になっていたのではないだろうか。

 実際に行ったパフォーマンスは「3年目の浮気」とザ・ドリフターズ名曲メドレーの2回だが、いずれも番組後半のクライマックスでの出演でももクロのキャリアからすれば破格の扱いだったと思う。

放送日時
11月12日(日)19時~21時54分
司会
三宅裕司春風亭昇太
出演者(五十音順)
阿木燿子、井上順、岩崎宏美、黒沢博、小林幸子◎、こぶ茶バンド◎、コロッケ◎、小柳ルミ子、斎藤司(トレンディエンジェル)、さくらまや鮫島秀樹(元ツイスト/元HOUND DOG)、菅原洋一、中山秀征◎、橋幸夫布施明松崎しげる◎、三浦祐太朗ミッキー吉野ザ・ゴールデン・カップスゴダイゴ)、三根信宏(シャープ・ファイブ)、ももいろクローバーZ佐々木彩夏玉井詩織高城れに)、森昌子◎、ロザンナ山本リンダ
セットリスト
ザ・ドリフターズ名曲メドレー
  • ドリフ大爆笑のテーマ」
  • 「ドリフのズンドコ節」
  • 「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」
  • 「ビバノン・ロック」
こぶ茶バンド三宅裕司春風亭昇太ももいろクローバーZ佐々木彩夏玉井詩織高城れに
グループ・サウンズ名曲メドレー
【昇太ドリームバンド】
春風亭昇太(ボーカル&ギター)、三宅裕司(ドラム)、三根信宏(ギター)、ミッキー吉野(キーボード)、鮫島秀樹(ベース)
スタッフ
編成
橋口愛(フジテレビ)
演出
佐藤正樹
プロデューサー
若林美樹(フジテレビ)
制作著作
フジテレビジョン

ももクロと元SMAP(稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾)の「3人だけの72曲生ライブ」@AbemaTV

ももクロと元SMAP(稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾)の「3人だけの72曲生ライブ」@AbemaTV

 

 SMAPの熱心なファンというわけじゃないのだけれど人気グループになる前に演劇の舞台に出ている草なぎ剛稲垣吾郎を見て俳優としての実力に感心させられたことがあった。その頃から俳優集団としてのSMAPには注目し、ドラマなども折に触れ見てきた。

今は私がファンであるももクロドリフターズや嵐やSMAPのような息の長いグループを目指したいと以前から言い続けていることもあり、ジャニーズを退社した3人がどうなるかというのが気になった。

   もうひとつは新しい地図の3人が今回ももクロが主戦場としているネット配信の世界に入ってきたことで、目標のひとつであったSMAPももクロの距離が測れるのではないかということだった。

 そして、まず分かったのは(というかこれまでも薄々分かってはいたが、はっきりしたことは)、国立競技場でのライブを成功させたことなどで最近でこそ時折「国民的アイドルグループ」と呼ばれることもあるももクロではあるが、真の国民的アイドルグループとはどのくらいの人気なのかということについて改めて思い知らされたことだった。AbemaTV史上最高の7400万超の総視聴数というのはそのまま本当の視聴者数というわけではないとディスる声もネット上ではあるけれど、これがどの程度の数字なのかというと今年初めのももクロカウントダウンライブ「第二回ゆく桃くる桃 ~年またぎ笑顔 三昧~ 」が220万視聴越え(4時間)を記録しこれがその時点でのAbemaTV生中継史上初で、これだけでもネット中継の世界ではモンスターグループと呼ばれたものだが、これを1時間当たりに換算すると55万。一方、72時間ホンネテレビは7400万だから1時間当たり102.8万。単純計算で言えば単位時間倍近い総視聴数の差をつけられているわけだが、ももクロの方は大みそかの4時間という視聴数が伸びやすい時間帯。それに対し今回は再放送を流しただけの夜中の時間帯を含む数字だから本当はもっと大きな差があるかもしれない*1

 いずれにせよSMAPはずっと以前からももクロの目標だった。しかし、同じく目標に掲げたドリフターズはこれまで個々のメンバーとつちかってきた関係を基に今月12日放送のフジテレビ「三宅裕司春風亭昇太のサンキュー歌謡曲」に出演、ドリフターズ3人(加藤茶高木ブー仲本工事)と共演しドリフ名曲メドレーを一緒に演奏する。嵐も何度も番組に読んで貰い、嵐のライブにはおそらくジャニーズ側の招待でメンバーが見に行ったりとそれなりの関係は保ってきたが、ことSMAPに関しては完全にももクロ側の片思いでこれといった接点はこれまでなかった。

 興味深いのは先日行われた「ももいろフォーク村」でももクロが初めてSMAPの「ススメ!」を歌ったことだ。ももクロKinki Kidsの番組で「硝子の少年」を歌ったりもしているし、ジャニーズグループの歌を歌ったことはこれまでもあるけれど、この微妙な時期にこれまで歌ったことのないSMAPの曲を歌ったことは明らかにたまたまではない、はっきりした意図があるのは確かだ。

    それというのも曲を選んだのは地上波時代には「僕らの音楽」を担当、草なぎ剛をナレーターに起用したきくち伸プロデューサーであり、ジャニーズはCSには出ないため、これまでは呼べなかったが、退社した3人はそういうしばりがなくなるために虎視眈々とチャンスをうかがっているのは間違いないからだ。ももクロサイドも共演にこぎつければ実は有安杏果は子役時代に草なぎ剛と親子役を演じたことがあるなどの隠し玉も持っているのだが。 

    セットリストのうち◎をつけたものはライブないしフォーク村 などでももクロもカバーしたことがある楽曲。SMAPの歌は歌わないとしてもまずこのうちの何かで共演してほしい。

『3人だけの72曲生ライブ』のセットリスト
1.『学園天国』小泉今日子

2.『バンザイ~好きでよかった~』 ウルフルズ

3.『今宵の月のように』 エレファントカシマシ

4.『innocemt world』 Mr.Children

5.『キセキ』GReeeeN

6.『イージュー★ライダー』 奥田民生

7.『あの素晴らしい愛をもう一度』 加藤和彦北山修 ◎

8.『Around The World』 MONKY MAJIK

9.『WON’T BE LONG』 バブルガム・ブラザーズ ◎

10.『WOW WOW TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』 H jungle with t

11.『ガッツだぜ!!』ウルフルズ

12.『CHE.R.RY』 YUI ◎

13.『涙のリクエスト』 チェッカーズ ◎

14.『LOVE SOMEBADY』 織田裕二

15.『スリル』 布袋寅泰 ◎

16.『ラブリー』 小沢健二

17.『OH MY LITTLE GIRL尾崎豊

18.『Diamonds』プリンセスプリンセス ◎

19.『HELLO』福山雅治

20.『愛してる』米米CLUB

 

21.『サイレントマジョリティー』 欅坂46

22.『打上花火』 DAOKO×米津玄師

23.『恋』 星野源 ◎

24.『少年時代』 井上陽水 ◎

25.『青空』THE BLUE HEARTS ◎

26.『僕の見たビートルズはTVの中』 斉藤和義

27.『奇跡の地球』 桑田佳祐&Mr.Children

28.『SOMEDAY』 佐野元春

29.『いつか』 ゆず

30.『涙のキッス』 サザンオールスターズ

31.『不滅の男』 遠藤賢司

32.『ひまわりの約束』 秦基博 ◎

33.『Romanticが止まらない』 C-C-B ◎

 

34.『PON PON PON』きゃりーぱみゅぱみゅ

35.『R.Y.U.S.E.I.』 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

36.『前前前世』 RADWIMPS

37.『愛は勝つ』 KAN ◎

38.『君をのせて』 井上あずみ(『天空の城ラピュタ』主題歌)

39.『Hello, my friend』 松任谷由実

40.『いつかのメリークリスマスB’z

41.『恋しくて』 BIGIN ◎

42.『アララの呪文』 ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題

43.『やつらの足音のバラード』 かまやつひろし

44.『心の旅』 チューリップ  ◎

45.『さらば恋人』 堺正章 ◎

46.『ハナミズキ』 一青窈 ◎

47.『歌うたいのバラッド』 斉藤和義

48.『ら・ら・ら』 大黒摩季 ◎

49.『ultra soul』 B’z

50.『負けないで』 ZARD ◎

51.『HOWEVER』 GRAY

52.『PRIDE』 今井美樹

53.『いとしのエリー』 サザンオールスターズ

54.『翼をください』 ◎

55.『ヘビーローテション』 AKB48 ◎

56.『LOVEマシーン』 モーニング娘。 ◎

57.『ピンク スパイダー』 hide with Spread Beaver

58.『Don’t wanna cry』 安室奈美恵

59.『君がいるだけで』 米米クラブ

60.『歩いて帰ろう』 斉藤和義

61.『時の過ぎゆくままに』 沢田研二

62.『強く儚い者たち』 Cocco

63.『クリスマスソング』Back number

64.『とんぼ』 長渕剛

65.『Runner』 爆風スランプ

66.『大迷惑』 ユニコーン

67.『止まらないHa〜Ha』 矢沢永吉

68.『ファイト!』 中島みゆき ◎

69.『チェリー』 スピッツ

70.『上を向いて歩こう』 坂本九 ◎

71.『雨あがりの夜空に』 忌野清志郎

72.『72』 稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾

 

simokitazawa.hatenadiary.jp

*1:ただ、ももクロカウントダウンライブはAbemaTVの単独中継ではなく、時間帯によりフジテレビNEXT、テレビさいたまの3元同時中継であったことも逆に考慮する必要はあるかもしれない