KOBE-Asia Contemporary Dance Festival #01 「Dance Circus ASIA編;Solo Collective」@アートシアターdB
A program
スーハイリー・ミシェリン『スパトゥ・ク(私の靴)』
(クアラルンプール(マレーシア)出身/在住)
イム・ジョンミ『うち』 (釜山(韓国)出身/大阪在住)
つまりリュ・ソックン 『ブラック』
(清州(韓国)出身/ソウル在住)
岡登志子『RED』 (神戸出身/芦屋在住)
B program
マ・エレナ・オルティゾ・ラニオグ 『ドット状のささやき』Dotted Whispers(イロイロ(フィリピン)出身/クエゾン在住)
南弓子『MUSHI-KERA (short version)』 (京都出身/埼玉在住)
山田知美『アンダーテイク』
(松山出身/奈良在住)
イ・ソンア 『Waves』
(江原道(韓国)出身/ソウル在住)
スーハイリー・ミシェリン『スパトゥ・ク(私の靴)』は舞台上にいくつかの靴が置かれていて、順番にそれが置かれた場所にミシュリンが近づいていってそれにまつわる踊りを踊って回る。マレーシア人ではあるが、中国系とあって日本人の若い女性とあまり容姿は変わらないし、動きや衣装に民族的なものがあるというわけではないから、彼女のダンスはあまり日本のものと変わらなく感じた。つまり、現代的なのである。
自分の運命を見定める女性、政治家となる事とを夢見る伝統的な女性、自身の悲しみをドキュメントする女性。 ナジル・ブット、ヴァージニア・ウルフ、フリーダ・カーロそしてParksなどのフェミニストたちが生きたプレッシャー、決断そして強さや、情熱、そして尊厳を残した大地にインスパイアされ、作られた実験的な作品。”歴史上ほとんどの時間を無名であったのは女性だ”(ヴァージニア・ウルフ)
パンフレットにはこの作品についてこんな内容の文章が書かれていて、置かれている靴はそれぞれこれらの人を象徴するものとされているようなのだが、舞台からそういうことが具体的に分かるというわけでない。どういう女性が選ばれているということを考えるとその背景にはどうやらフェミニズム、ジェンダー的、あるいは政治的な主題も含まれているようなのだが、作品自体から受ける印象はそういう硬派なものではない。誤解を恐れずにあえて指摘すれば現代日本における「カワイイ」的なものと通底するポップでキュートな魅力が彼女のダンスにはあり、それはヨーロッパや米国のダンスの