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「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ 第6回 デス電所=竹内佑」舞台映像連続上映

 関西の若手(「ゼロ年代」以降)の劇団ではイチオシと言い続けてきたデス電所も来年からは東京への本拠移転が決定したようです。東京に行ってももちろん引き続き注目していきたいと思っていますが、その前にデス電所の初期の代表作と私が考える「夕景殺伐メロウを上映。その特異な作品世界について考えていきたいと考えています。                             
主宰・中西理(演劇舞踊評論)=演目選定

 デス電所が最初に登場してきた時、私はとまどいを感じました。そのスタイルが当時(2000年代)主力だった群像会話劇(現代口語演劇)からかけ離れており、現代演劇のなかでの系譜がつかみにくい突然変異のような感覚があったからです。
 あえて先例を求めていくとクロムモリブデン少年王者舘との類似が一部感じられました。これも興味深いことでした。なぜならクロムモリブデン少年王者舘は90年代〜2000年代において重要な劇団ではあると考えていますが、いずれも当時の現代演劇の流れでは位置づけにくい。影響を受けたフォロワー(追随者)もなかったのです。
 そのため、この両者に影響を受けた劇団がついに出てきたというのが最初の印象でした。デス電所のもうひとつの特徴は「オタクによるオタクのためのオタク演劇」ということです。今回上演される「夕景殺伐メロウ」の観劇後のレビュー*1にこの舞台の「セカイ系」に類似した構造を指摘したのですが、その後、ゼロ年代演劇やポストゼロ年代演劇と呼ばれるようになった若手劇団(柿食う客や快快、東京デスロック、ままごとなど)も作品にそうした特徴を共有しており、ゼロ年代以降の新しい流れの先駆例だということが次第に明確になってきたからです。舞台映像連続上映「演劇の新潮流 ゼロ年代からテン年代へ」の今シリーズは第6回で一応区切りとしたいと思いますが、その最後にデス電所を取り上げたのはそんな意味もあります。 

 前回セミネールで取り上げた悪い芝居「嘘ツキ、号泣」が2010年OMS戯曲賞の佳作に選ばれました。戯曲もこちらで無料で読むことができます→http://www.ogbc.co.jp/oms.htm



【日時】12月28日 7時半〜
【演目】ミニレクチャー担当 中西理
 デス電所 竹内佑作・演出「夕景殺伐メロウ」 


【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて 【料金】¥1500[1ドリンク付]  
※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、予約をお願い致します。当日は+300円となりますが、満席の場合お断りすることもあります。
【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+101228@gmail.com  あるいは BXL02200@nifty.ne.jp(中西) 希望日時 お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。 06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。 web:fw1plus1.info  Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 大阪市中央区東心斎端1-6-31 リードプラザ心斎橋5F (東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)
 東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうという企画がセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」です。今年はレクチャーではなく、「ゼロ年代からテン年代へ」と題してセレクションした現代の注目舞台の映像を連続上映しています。 
 セミネール演劇編では青年団平田オリザ弘前劇場長谷川孝治らの現代口語演劇の紹介にはじまり、前田司郎、三浦大輔らその影響を受けたゼロ年代の作家たち。そこから抜け出し独自の演劇を展開したチェルフィッチュ岡田利規らの作品を紹介してきました。連続上映では彼らゼロ年代作家を再び紹介するとともに「わが星」で岸田戯曲賞を受賞し話題の柴幸男をはじめ、これからの10年間の新しい潮流を作って行きそうな作家たちの舞台を取り上げてきました。

デス電所次回公演
デス電所第21回公演 「空洞メディアクリエイター」
作/演出:竹内佑  音楽/演奏:和田俊輔

出演:山村涼子 丸山英彦 田嶋杏子
豊田真吾 福田靖久 竹内佑 
四宮章吾 吉川莉早
★東京公演 @テアトルBONBON
2010年12月15日(水)〜19日(日)

*1:「夕景殺伐メロウ」レビューhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20061117