ももクロ&アイドル blog (by中西理)

ももいろクローバーZとアイドルを考えるブログ

TAKE IT EASY!×末満健一「千年女優」@HEPホール

日時 2009/1/16(金)- 18(日)
16(金)19:00 17(土)15:00/19:00 18(日)13:00/17:00
料金 一般3,500円 学生2,500円[全席指定]
原作 今敏
脚本・演出 末満健一(ピースピット)
音楽 和田俊輔(デス電所
出演 清水かおり 中村真利亜 前渕さなえ 松村里美 山根千佳
チケット 2008/11/22(土)発売開始
・電子チケットぴあ→0570-02-9999
・e+
HEP HALL電話予約→06-6366-3636(11:00?20:00)
・TAKE IT EASY!web予約
お問合せ 090-8536-5375(TAKE IT EASY!)
クレジット 企画制作:TAKE IT EASY! 協力:マッドハウス 「千年女優」製作委員会


あらすじ(ウィキペディアより引用) 
芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。
「一番大切なものを開ける鍵…」
少しずつ自分の過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶と映画の世界が段々と混じりあっていく…。

昨年夏に急逝した今敏監督のアニメ映画「千年女優」の舞台版。伝説の大女優、藤原千代子の生涯を彼女の実人生と出演した数多くの映画を時代を超え、虚実を超え、往還していく原作映画を元惑星ピスタチオの役者でもあった末満健一(ピースピット)が「スイッチプレイ」*1「カメラワーク」「パワーマイム」といった惑星ピスタチオ(=西田シャトナー)が生み出した独自の演出法を駆使して演劇化した。
 もともと、日本映画黄金時代へのオマージュともいえるこの題材を今敏監督がアニメという手法により映画化したのは実写では難しい「伝説の女優」という存在をアニメ―ションという抽象化、記号化が可能な媒体により初めて映像化可能となったということがあるのだが、実は今回の舞台版では複数の俳優が次々と同一の役柄を受け継ぐように演じていくというスイッチプレイの手法を「千代子」に適用した。これは一人一役という通常の演劇では演じる役者のイメージがどうしてもそのまま千代子に重なってしまうところを複数の俳優が演じることで、観客それぞれの脳裏にそれぞれの「千代子」のイメージが喚起される仕掛けとなっている。
 この芝居が興味深いのは舞台版「千年女優」が生まれるにいたった経緯に数奇な運命なようなものを感じてしまうことだ。そして、それがある意味円環のようにも螺旋状のようにもなっているということが「千年女優」のモチーフそのものと重なってくるところがある。
 この舞台の初演は2009年だったのだが、やはりHEPHALLで上演された舞台のアフタートーク今敏監督自身が出演して話したことが印象的だった。実は映画「千年女優」を見た時からこの映画はどこか惑星ピスタチオのような匂いがあるなと薄々感じていたのだが、映画と演劇では作りも違うし、具体的にここがという指摘もできなかった。ところが、監督自らがその席上で惑星ピスタチオのファンで以前に「ナイフ」*2という舞台を見て感激して、これが映画化できないかと考えたがそれは「やはり無理」と断念。そこで浮かび上がってきたのが、この「千年女優」だということを語っていたからだ。
実は今監督は初演の前にもブログ*3で舞台版「千年女優」への期待を語っていて、これも 

東京公演 会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER
豊島区南池袋2-20-4 TEL 03-3983-0644
2011年2月17日(木)〜21(月)
17日(木)19:30
18日(金)15:00/19:30
19日(土)14:00/18:00
20日(日)14:00
21日(月)14:00
※開演時間の45分前より受付開始、30分前より開場
料金 一般=前売 3,800円 当日 4,000円
学生=前売 2,800円 当日 3,000円(要学生証提示)
※全席指定

*1:正確に言えばスイッチプレイは1人の役者が次々と別の登場人物を演じていくことで、そのためか公演パンフなどでは「入れ子」キャスティングと名付けているようだが、私はこれはほぼ西田演出における「スイッチプレイ」だと考える

*2:http://igomusic.jp/artist/k_satoh/pistaccio.html

*3:http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/336