ももクロ&アイドル blog (by中西理)

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マレビトの会「福島を上演する」(1日目)@にしすがも創造舎

○作:アイダミツル、神谷圭介松田正隆、三宅一平、山田咲
○演出:関田育子、福井歩美、松田正隆、三宅一平、山田咲
○出演:アイダミツル、生実 慧、上村 梓、佐藤小実季、島 崇、田中 夢、西山真来、濱野信太郎、山科圭太、弓井茉那、吉澤慎吾、我妻直弥
○技術監督:寅川英司
○舞台監督:中原和彦
○照明:木藤 歩
○宣伝美術:相模友士郎
○宣伝写真:笹岡啓子
○記録写真:西野正将

11月17日(木)
福島市役所(山田 咲)
蚊(三宅一平)
歌を投げろ、球のように(アイダミツル)
見知らぬ人(松田正隆
東部体育館(山田 咲)

 マレビトの会の公演をひさびさに見た。松田正隆の考えていることはあまりにもポストゼロ年代移行の東京の舞台芸術のトレンドないし流れとかけ離れていて、すぐには理解できないことも多いのだが、きわめて刺激的である。今回の特徴は2つあった。ひとつ目は公演というかプロジェクトには複数の劇作家、演出家が参加して広義の意味での「集団創作」の形式をとっていることだ。もうひとつはここ20年ぐらいの日本の現代演劇には平田オリザ流の「リアル」「アクチャル」から演劇が観客の想像力を喚起するという「イマジナール」への流れがあると考えられる。
 そのせめぎ合いの中で登場したのが岡田利規らであるが、マレビトの会は演劇が元来持つ「リアル」と「イマジナール」の二重性をはっきりと意識しながら、しかも現代口語の会話劇でありながらも、平田とも岡田ともまったく異なるアプローチでこれを具現化しようと試行錯誤していることだ。


「演劇×アート 現代口語演劇を越えて マレビトの会=松田正隆編」セミネールin東心斎橋 http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/10001031

松本雄吉×松田正隆「石のような水」http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20131206
映画「美しい夏キリシマ」の感想 http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040302
映画「紙屋悦子の青春http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20060911/p1
青年団プロデュース「月の岬」のレビューhttp://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/00000023
マレビトの会「島式振動器官」http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/00000218
トム・プロジェクト「帰郷」http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20041110
松田正隆×松本雄吉「イキシマ」http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20100227/p1
マレビトの会「血の婚礼」http://www.wonderlands.jp/archives/12418/
マレビトスタディーズ http://www.ustream.tv/channel/marebito-studies