うさぎストライプ『ゴールデンバット』『セブンスター』(作・演出:大池容子)@アトリエ春風舎
** うさぎストライプ『ゴールデンバット』『セブンスター』(作・演出:大池容子)@アトリエ春風舎
うさぎストライプ「ゴールデンバット」@アトリエ春風舎観劇。菊池佳南のひとり芝居。青年団リンクホエイに引き続き2作品連続でアイドル役だが、前回の怪談アイドルに続き今回は懐メロアイドルと、地下の中でもB級感が漂うのはなぜ?これはもう「青年団のアイドル」と名乗ってもあながち間違いではないかもしれない(笑)。
作者も主演も30前後のはずだが、渡辺真知子、ちあきなおみ、フォーク・クルセダーズ、カーペンターズ……。この選曲はいったいどこで知ったのだろう?懐かしいけど受験時のBGM太田裕美なら私と同世代。大学時代には山口百恵やキャンディース。少しすれば大滝詠一も流れてたはずと指摘すると「あれはBGMだ」とのこと。そんなことがあるのだろうか。
懐かしいけど受験時のBGMが太田裕美「木綿のハンカチーフ」*1同世代。大学時代には山口百恵やキャンディーズ*2。もう少しすれば大滝詠一も流れてたはずと指摘すると「あれはBGMだ」とのこと。そんなことあるのか。
大池容子はもともとは相対性原理とかゆらゆら帝国とか割とこじゃれた音楽を劇伴音楽に積極的に使うので知られている演出家だが、この「ゴールデンバット」ではアイドルにあこがれて東京に出てきたが夢を果たせずに終わった女と夢を追いかけて地下アイドルを続けている女の2人が一瞬の交差をするという出来事を菊池佳南が歌い踊り、子供から老人まで数役を演じ分けるというワンマンショー的な構成。
とはいえ、不思議なのは設定だけから言えば「あまちゃん」のような雰囲気にも出来るのになぜこんな風にレトロな音楽を集めたレトロな感覚の舞台になったのか。普段のうさぎストライプとはまったく感じが異なるのでこれにはびっくりした。
いずれにせよ自分も年をとったものだと少し悲しくなった。などと書いていたら、フォーク・クルセダーズのはしだのりひこが亡くなったことが報じられた。はしだのりひこは青年団女優の端田新菜の御父君でもある。
うさぎストライプ「ゴールデンバット」@アトリエ春風舎観劇。菊池佳南のひとり芝居。青年団リンクホエイに引き続き2作品連続でアイドル役だが、前回の怪談アイドルに続き今回は懐メロアイドルと、地下の中でもB級感が漂うのはなぜ?これはもう「青年団のアイドル」と名乗っても間違いではない(笑)。
大人になれない
大人のための
うさぎストライプ
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菊池佳南の新作一人芝居。
数十年前、アイドルになるために上京した女は、叶わなかった夢を追うように地下アイドルのライブに通い始める。そこで出会った一人のアイドルに、女は心を奪われていく。
*第2回いしのまき演劇祭 参加作品
『セブンスター』二〇一二年、二〇一六年と上演を重ね、今回が再々演。
ガレージで一人、自転車を組み立てる男は、幼い頃に宇宙飛行士になりたいと思っていた。JAXAのロケット開発者を目指していた兄と共に宇宙を夢見た彼は、未だに捨てられない宇宙への憧れと、初恋の〈あの子〉の言葉を忘れられずにいた。