ももクロ&アイドル blog (by中西理)

ももいろクローバーZとアイドルを考えるブログ

黒フェス2018~白黒歌合戦~@豊洲PIT

黒フェス2018~白黒歌合戦~@豊洲PIT

 

2018年9月6日(木)東京都 チームスマイル・豊洲PIT
<出演者>
松崎しげる / ももいろクローバーZ / 杏里 / 打首獄門同好会 / 天童よしみ / BiSH / CHAGE /and more

  黒フェスは「黒(96)」がトレードマークの松崎しげるにより毎年9月6日に開催されているフェスで今回が4回目となる。ももクロはこれまでも氣志團万博氣志團)、若大将フェス(加山雄三)、高校生ボランティア・アワードチャリティコンサート(さだまさし)、VAMPS主宰「HALLOWEEN PARTY」など*1、と日頃お世話になった人たちの主催フェスには恒例事業として積極的に参加してきた。この黒フェスもそのひとつとなっている。
  実はももクロもフェスの代わりに年越しカウントダウンライブを「ももいろ歌合戦」として開催しており、第1回となった昨年は氣志團加山雄三さだまさしが参加してくれたのだが、今年は松崎しげるも参加することをすでに明らかにしており、こうした相互の深い交流によるネットワーク作りがももクロの活動のひとつの特徴となっている。
   今回の黒フェスでのセットリストは以下の通り。

 

黒フェス2018 ももクロセットリスト
overture
クローバーとダイヤモンド
MC
CONTRADICTION
DECORATION
サラバ、愛しき悲しみたちよ


  アウエー仕様のロッキンとも、フェスの主への挨拶代わりの印象も強く毎年カバー曲を披露している氣志團万博イナズマロックフェスとも異なる。通好みかつ最新アップデートされた楽曲で攻めてきたのが今回のセットリストだろうか。黒フェスは野外フェスとは違い豊洲PITというライブハウスが会場。前方がオールスタンディングということもあり、ダンスも激しく観客も一緒に盛り上がれる曲で構成し、同じアイドルで初の本格的な競演となったBiSHにも目の前でスタジアム公演もこなすももクロパフォーマーとしての存在感を見せ付けるようなライブであった。
  黒フェスの方も似たような形で松崎しげるの個人的なコネクションで新旧さまざまなジャンルのアーティストが集められているが、何と言っても大物アーティストのここでないと聞けないようなライブパフォーマンスが見られるのが魅力なのだ。
 今回まず驚かされたのは天童よしみで演歌歌手の大御所というイメージしかなかったのが、最近演歌にこだわらない曲目を選んだカバーアルバムを出したということもあって、バンドを引き連れて登場、「タイガー & ドラゴン」ややしきたかじんの「やっぱ好きやねん」を圧倒的な声量で歌い上げたことだ。「タイガー & ドラゴン」といえば和田アキ子が杏果と一緒にコラボしたのをどうしても思い出してしまう。杏果が天童よしみと個人的に仲がよかったのも周知の事実なのでどうしても卒業前にコラボが見たかったなあとも思ってしまったのだが、まあ許してほしい。杏果のことは別にして天童よしみにもももいろ歌合戦に来てもらいたいなあと思ったが、よく考えたら天童よしみは昨年も紅白歌合戦に出場していて、現在22回出演中。まあ、無理か。バンド生演奏をバックにしての「大ちゃん数え唄(いなかっぺ大将) 」も大迫力だった。
 杏里が出てきて「キャッツアイ」と「オリビアを聴きながら」の2曲だけを歌ったのにも驚かされた。平日夜なのに出演者が多くて豪華という黒フェスならではの贅沢さだ。
  打首獄門同好会も面白かった。 こういうのはモノノフは好きなんじゃないだろうか。実はロッキンで家入レオに向かう途中でLAKE STAGEでやっているのを横目で見ながら素通りしてきたのだが、見たほうがよかったかもなあ。
 新曲「はたらきたくない」が披露されたがこれは「労働讃歌」へのアンサーソングじゃないかと思ってしまったのは私だけだろうか。

 今回、一番期待していたのはBiSHだった。清掃員(BiSHのファン)というほどではないが、今後アイドルのトップ集団に加わりそうなグループとして以前から注目していてライブにも何度か行った*2ことがあったからだ。実力はもっとあるはずだが、ベテランの大御所なども出演する黒フェスはBiSHがこれまで経験してきた現場と雰囲気が全然違うために気後れしてしまったということもあるのだろうか。こういう現場ではいつもやっていることであってもやっていいこととそうでないことがあるはずだが、その線引きをどこに引くのかにとまどって不完全燃焼に終わってしまったかもしれない。最後に用意した「BiSH-星が瞬く夜に-」はこの集団の一番の切り札であり、盛り上がって終わることはできたけれど、終演後何人かがももクロのパフォーマンスに釘づけになったと書いていたのはこの日の自分たちのパフォーマンスに全面的には満足していなかったという悔しさもあったのではないか。当然、そうした書き込みに対してBiSHのファンは「そんなことはない。あなたたちのパフォーマンスは素晴らしかった」と応じていたが、むしろ、悔しさこそ次のパフォーマンスがより向上していくことへのバネになっていくのではないかと思う。
 個人としての技術なら歌はももクロよりもアイナ・ジ・エンドの方がうまいと思うのだが、やはり全体的なステージングでは差があると感じた。ただ、それが何なのかがよく分らない。BiSHのファンはももクロファンのたわごとだと思うかもしれない。しかし、おそらく、このどれもが単独のライブを見たら素晴らしいと思うだろうあゆくまやチームしゃちほこもそうだと感じたし、日比谷野音で見たたこやきレインボーのパフォーマンスも素晴らしかったが、ももクロとは何か決定的な差があると感じてしまった。
 ただ、そういう意味でいえばこの見たパフォーマンスでももクロなんかともまるでレベルが違う「本物は凄い」感を醸し出したのはCHAGE &MATSU(松崎しげる)の「YAH YAH YAH」 だった。
<iframe src="//www.youtube.com/embed/LPc69k7eoOk" allowfullscreen="" frameborder="0" height="315" width="560"></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=LPc69k7eoOk">CHAGE&amp;ASKA - YAH YAH YAH 16:9高音質</a>
 ももクロを含めてもこの日一番盛り上がったのはこの曲だった。それにしても松崎しげるおそるべしというのはただでさえキーが高く原キーで歌うのが簡単ではないはずのこの曲を原曲より1音上げでカバーしており、そのため本家であるはずのCHAGEがそれに合わせてそのキーで歌わざるをえなかったということ(笑)。そんなことがありうるのか。いや、あるとしたらここでだけだろう。
 オーラスはもちろん松崎しげる。フルコーラス、生演奏で聴く「愛のメモリー」はやはり素晴らしかったが、思わずまた笑ってしまったのは最後の新曲でのももクロとのコラボ。曲の途中でももクロがコーラスにはいってきて一緒に歌ったのだが、昨年同様に松崎しげるの声が大きすぎて、ももクロの声はいっさい聞こえなかった(笑)。

*1:イナズマロックフェス(T・M・レボリューション)にも参加していたが、昨年台風のためにももクロが参加するはずだった予定日が中止に今年はミュージカルの日程の関係で不参加となった。

*2:simokitazawa.hatenablog.com

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』参戦記 ももクロライブレポート


ももクロ ロッキン ZIP スッキリ 2018.08.13

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』参戦記 ももクロライブレポート

 

 

 



セットリスト:ももいろクローバーZ
1、BLAST!
2、Chai Maxx
3、ココ☆ナツ
MC2、Chai Maxx
3、ココ☆ナツ
4、Re:Story
5、走れ!
7、Z伝説 ファンファーレは終わらない
8、行くぜっ! 怪盗少女
9、クローバーとダイヤモンド

本日のDMB
  #ダウンタウンももクロバンド
#宗本康兵 Key
 #浅倉大介 Key
 #柏倉隆史 Dr
 #浜崎賢太 EB
 #大渡亮 EG
 #佐藤大剛 EG AG
 #大郷良知 Sax
 #小澤篤士 Tp
 #半田信英 Tb


 ROCK IN JAPAN FESTIVAL参戦は昨年に続き2回目。昨年は知人の好意で車に同乗させてもらったのだが、今年は勝田駅経由のJRとシャトルバスを乗り継いでのひとりでの参加となった。目的はももクロのライブだが、その前にゴールデンボンバー(金爆)を見たいなとも思っていた。
 だが、シャトルバス乗り込みにけっこう時間がかかったせいで会場に着いてみるとちょうど目の前のLAKE STAGEで金爆と時間が重なっているでんぱ組がやっていて、それを2~3曲聴いているうちに時間がたってしまった。金爆とももクロのライブ会場は入り口から離れた場所にあるGRASSSTAGEだということもあり、そこに着いてみると金爆はとっくに終了し、ダウンタウンももクロバンド(DMB)の音声チェックを兼ねたリハーサルがはじまっていた。
  DMBの存在はこうしたロックフェスでは本当に大きい。ロック通が多いロッキンの客層にはモノノフ以上にインパクトがあったようだ。特に今回は前週に千葉幕張のZOZOマリンスタジアムであったワンマンライブ「ももクロマニア」に参加したバンドメンバーが数人を除いてほぼそのまま参加していた。そこには宗本康兵、浜崎賢太、佐藤大剛のおなじみのメンバーに加えて浅倉大介access)、大渡亮元(Do As Infinity)、柏倉隆史も名を連ねており、特に浅倉の参加はももクロマニアでもかなりの反響だったが、ここロッキンではそれどころではなく、「何で?」「分かっていたらそちらの会場に行っていたのに」などと相当以上の以上の衝撃を与えていたようだ。
  昨年のロッキンは初めてダウンタウンももクロバンドを帯同してフェスに乗り込んだこともあってももクロとしてそれまでの中で最高到達点といっても過言ではない出来栄えで、5人のももクロはロックファンに対しても大きなインパクトを与えたが、特に素晴らしかったのが有安杏果のボーカルから始まる「BLAST!」だった。果たして4人のももクロのパフォーマンスがそれに並ぶような結果を残すことができるのかという危惧は始まる前には若干あったものの夏菜子のパワフルなボーカルからその「BLAST!」がスタートするとそんな杞憂は一度で吹っ飛んだ。夏Sでもももクロマニアでも感じたことだが、4人とか5人とかを感じさせないような厚みのあるボーカル、それが4人そろってユニゾンとなるといまだかつてないような無敵感が醸し出される。ももクロについてはいまだに「歌が下手」などとくさす人が後を絶たないのだが、この日でんぱ組、あゆみくりかまき、チームしゃちほこといくつかのアイドルグループを続けて見てはっきり分かったことがある。それは小手先の歌の技術などではなく、ボーカルがその歌の世界で客席を支配する力において、ももクロと他のグループには比較にならないほどの差があるということだ。そういうとファンの欲目みたいにみられるかもしらないが、将来はともかく現時点の力量において先に挙げたグループは埋められるかどうかというような人気の差を度外視しても観客を巻き込んでいく空間把握力に明らかに差はあった。そして、それはスタジアム級の単独ライブを何度も経験してきたからこそつかんできた力なんだろうと思う。
 今年のももクロは「BLAST!」で観客を圧倒した後も、野外ライブで盛り上がる「Chai Maxx」「ココ☆ナツ」とアゲ曲を連発。特にヒャダインの「ココ☆ナツ」は初めて聴く人でもすぐに覚えてしまうような「ココココココココ」の連続をはじめ振付もインパクト抜群でこういう夏のアウエーでは抜群の威力を発揮するキラーコンテンツでこの日も会場の後ろの方まで一体となっての大盛り上がりを見せた。
 ただ、この日の暑さではこれ以上激しい曲が続くと熱中症で倒れていたかもしれず新曲の「Re:Story」はそういう意味でもいい挟み込みのされ方だった。その後は「走れ!」「行くぜっ! 怪盗少女」とももクロといえばという有名曲2曲によって初めてももクロを見た客たちも満足させ、5人になりZになって最初の自己紹介曲を4人バージョンに改作した「Z伝説 ファンファーレは終わらない」を歌い4人のももクロの新たなる門出をアピールした。
 最後にはももクロ結成10周年を記念して発表された「クローバーとダイヤモンド」を歌い上げ、余裕を残してその存在感をまざまざと示した。先述したがこのライブを見るともはや国内にももクロにとってアウエーのライブ環境というのはないのではないかと思われてきた。このロッキンも昨年初めて参加した時は「ももクロってどうなの?」と懐疑的な観客もけっして少なくなかった。しかし、今回のライブを見ているとこのロッキンももはやホームに近いような感覚を演出しつつある。それは昨年の評判でモノノフが増えたからというようなことではなく、会場に分散しているモノノフの力を借りながらもファン以外の観客を引き付けて味方にしてしまうような魅力があって、そこが他のグループとももクロが決定的に違うところだと思えた。
 それを象徴するのが間違いなくアドリブだと思うのだが、夏菜子か誰かが「ももクロのファンじゃなくて、興味もない人」と会場に呼びかけてある程度の数の観客が「そうだ」とウオーという声を上げたのに対して、高城れにが「そういう人もももクロを好きになってください」と突然卑屈に土下座をするような仕草を見せると一度は他のメンバーが「そんなみっともないことをするな。10年続けてきたプライドはないのか」のように止めに入るが、それを今度は夏菜子が再び止めて、今度は全員で「ももクロのことを好きになってください」と深くお辞儀する。ここまでの一連の流れるような進行こそ歌とダンス以上に「これがももクロだ」と思わせるもので、会場にはそれで興味を持った人も少なからずいたのではないかと思う。
 さらに言えば左側、右側、遠くの方などと煽りを入れるのはこうしたライブの定番となっているが、それに加えて遠くに見える観覧車に向かって「観覧車のみなさん」などと声掛けをしたのも笑わせてもらった。確かにGRASSSTAGEについては観覧車から撮影したと思われる観客の集まり方の写真がよくネットなどにも上げられているから、風向き次第では音も聴こえるのかもしれないが、観覧車に向かって声掛けしたのはロッキンの歴史上でもももクロが初めてじゃないだろうか(笑)。


セットリスト:あゆみくりかまき
1.ジェットクマスター
2.鮭鮭鮭
3.アイノウタ
4.KILLLA TUNE
5.心友フォーエヴァ
6.HAVE A NICE DAY,世界

 ももクロを見終わると次はGRASSSTAGEで予定されていたのはmiwaだったのだが、お腹も減ってこのままだと熱中症で倒れそうなこともあり、フードエリアで休憩、食事、飲み物をとり、次に見たのが近場のBUZZSTAGEのあゆみくりかまきだった。実はこのあゆみくりかまきとこの日の最後に見たチームしゃちほこはどちらも今回がロッキンに5回目(5年目)の出演。とはいえこのBUZZSTAGEではライブとライブの間に時折DJタイムが挟み込まれるため、あゆくまが最初に出演したのはこの同じ会場でもくりかまき時代のDJとしての出演だった。それがボーカルのあゆみが加わりあゆみくりかまきとなり、今回は初めて主催者側がセッティングした(?)と思われるバンドを帯同しての登場となった。
 それは彼女たちにとって相当に嬉しいことだったようで、いつもノリのよい彼女らのライブだがこの日は特にノリノリのステージだった。私はももクロファンだが、アイドルファンとは言えない。あゆくまも単独ライブに行ったことはないが、ももクロがライブ前に本会場の周辺に設営した会場で開催しているミニアイドルフェスの常連となっていて、特に野外ライブでの客の乗せ方(ステージング)のうまさにはいつも感心させられている。
 それゆえ、この日も観客の盛り上がりは十分でその中に自分も入っているともの凄く楽しいものではあったが、楽しんでいるオタクとそれ以外の観客の熱量の差は歴然としていて、外への広がりはあまり見られなかった。  
 ももクロのライブの後に見たせいもあるが、まず思ったのは3人で歌っていて、それぞれが交互にソロをとるスタイルなのだが、中にいると臨場感で楽しめても歌自体は歌詞があまり分からない。ももクロはある程度歌詞を知っているし映像と一緒に歌詞も流されるからということもあるがそれだけではない気がする。
 夏Sでももクロの後輩グループを見た時にも同じようなことを感じたが若いグループほど歌詞をシャウトしすぎたりしていて聞き取れないのだ。
 もちろん、あゆくまはそういう若いグループとは比べられないぐらい高い技術を持っているし、いわゆる歌唱力ということでいえばももクロよりも上だという見方をする人がいてもおかしくない。      
 GRASSSTAGEとBUZZSTAGEでは音圧や客の集まり具合も違うのだが、アイドルファン以外の観客への届き方は実力派のあゆくまでさえ、ももクロとは全然違っていて、両者の間に集客力だけではない差というものを感じてしまった。

 


セットリスト:チームしゃちほこ
SOUND OF FOREST

 1 Song 2(Blur cover)
 2. 雨天決行
 3.抱きしめてアンセム
 4.いいくらし
 5.BURNING FESTIVAL
 6.ザ・スターダストボウリング
 7.ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL
 8. START


 チームしゃちほこも5年連続の参加。毎年少しずつ主催側の評価を高めて今年はついにSOUND OF FORESTのトリを射止めた。ももクロあるいは欅坂もそうだが、ロッキン初出場にしていきなり最大のGRASSSTAGEというのは特例中の特例なのかもしれない。毎年出演し実績を積み重ねながらステップアップしていくのが普通なのだ。
 チームしゃちほこもそうした道を通ってここまで来たが、MCなどでそのことに触れることも一度もなかったが卒業を秋に控える伊藤千由李が今年で最後のロッキンということもあり、より一層熱の入ったものとなった。
 こちらも緩急などというものはいっさいなく最後まで攻めの姿勢を見せたライブパフォーマンスでしゃちらしさを出した。といえばそうなのだが、ももクロとの埋めがたい差を感じた。加えてここで1人欠けることはももクロ以上にきついかもなあと感じてしまったのも確かだ。
 救いは最後の最後にアンコールの声に催促されて再びメンバーが登場した際に咲良奈緒が「ロッキンではアンコールで出てきて歌うのが許されて歌えるのはGRASSSTAGEのトリだけというのが決まっている」と説明した後、私たちもGRASSSTAGEに行きたいし、いつかそこでトリを務めてアンコールにもこたえたい」とファンに向けての挨拶で闘志を見せたのにはちょっとやられた。やはり相当危機感を感じているに違いない。それでも夢を諦めたくないという強い意志を感じさせてくれたことにぐっと来るものがあった。しゃちほこのステージは笠寺・ガイシホールで一段落した感もあり、しばらく行ってなかったが、名古屋まで遠征はできなくてもチャンスがあればまた見に行こうという気にさせられたパフォーマンスだった。

MomocloMania2018 –Road to 2020-DAY1@千葉県・ZOZOマリンスタジアム

 MomocloMania2018 –Road to 2020-DAY1@千葉県・ZOZOマリンスタジアム

 

 


<DAY1>2018年8月4日(土)
<DAY2>2018年8月5日(日)
両日共通:open 14:30 / start 17:00 / (20:30終演予定)
※雨天決行・荒天中止
※当日の公演内容によって終演時間が前後する場合がございます。

 

 ももクロ恒例の夏ライブ。今年は昨年に引き続き「Road to 2020」と2020年に開催される東京五輪に向けてアイドルとスポーツの融合がテーマとなった。
 昨年は五輪におけるメジャー種目である陸上競技が中心的モチーフであったのに対して、今年はハーフマラソンは実施されたもののメインはスケートボード、BMXなど新たに五輪種目に追加された新種目の紹介をしようというのがひとつのテーマ。新種目の中では比較的メジャーなスケートボードはともかくとしてBMXのパークなどは私も初めて競技者のテクニックを目の当たりにしたがちょうどスキーのエアリアルモーグルのようにアクロバティックなところもあり、冬季五輪でスノーボード平野歩夢が脚光を浴びたようにもしメダリストでも出れば人気が出るのではないか。
 ウィルチェアー(車いすラグビーも紹介されたのだが、ライブからそれほどたってない日に世界選手権で優勝した。初優勝の快挙だが、五輪金メダル候補といってたのを「どうせまた」と聞いていたのごめんなさい。けっして誇張ではなかったんですね。
 ライブのセットリストは下記のようだが、「ワニとシャンプー」「ココナツ」などの夏ライブ定番曲に加えて、4人verがまだ発表されていなかった「愛を継ぐもの」「ROCK THE BOAT」「デモンストレーション」など比較的新しめの楽曲が目立った。
 特に「ROCK THE BOAT」 を椅子を使ったショウ成分多めの大人の振付で披露したこともあり、今ライブの白眉といってもよかったかもしれない。この曲は「揺らしちゃう」というセリフ部分を担当していることでもともと玉井詩織の曲という印象は
強かったが今回のセンターポジションで椅子に座って始まる冒頭からして代表的な「詩織曲」となったといってもいいだろう。
 もうひとつがニューヨークヤンキースの田中将投手の登場曲として制作された楽曲群で昨年惜しくもワールドシリーズ出場がならなかったまーくんの心情をファンキー加藤が盛り込んだ最新曲の「吼えろ」をはじめ泣ける歌は数多いのだが、ハーフマラソンのスタート直後に歌い始めた「Get Z Go!!!!」などランナーへの応援歌に聞こえた*1
<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">08/04 ももいろクローバーZ/MomocloMania 2018 一日目@千葉ZOZOマリンスタジアム セトリ <a href="https://twitter.com/hashtag/momoclo?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#momoclo</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%82%E3%82%82%E3%82%AF%E3%83%AD?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ももクロ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/TDF?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#TDF</a><br>ももクロ夏の特盛大箱ライブ、超楽しい! 新曲Re:Story(5日0時配信)初披露ほかいろいろあったけど、やはり最後の挨拶での夏菜子「トイレ行きたい」発言だわ。どんだけ超大物なのw <a href="https://t.co/BQ0MTDJ46p">pic.twitter.com/BQ0MTDJ46p</a></p>&mdash; みょうが (@myogamaru) <a href="https://twitter.com/myogamaru/status/1025710326774292480?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年8月4日</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
  セットリストを確認して書き写そうと思ったのだが、twitterに載せていた人がいたので、転載することにした(転載まずいということであれば連絡してください)。

*1:これで思い出したのだが、大阪国際女子マラソンの最後の勝負どころで流れるテーマ曲を30年近く毎年アルフィーが提供していたのが今年1月が最後になった。この後釜もし決まってなかったらももクロにもらえないかしら

アイドル界最大の夏フェス「夏S(ナツエス)」@埼玉・メットライフドーム

 アイドル界最大の夏フェス「夏S(ナツエス)」@埼玉・メットライフドーム


>>
【2018/2/17(土)更新】
「夏S」は7月28日(土)、にて開催いたします。

さらに!スターダストアイドル新プロジェクト
スターダストプラネット
立ち上げ!
(略してスタプラ)

【2018/2/17(土)更新】
スターダストプラネットのモバイルサイトがオープンしました。

スタプラモバイルはこちら!
http://www.stardustplanet.jp/
<<

GIRLS’ FACTORY NEXT DAY3@Zepp Tokyo

GIRLS’ FACTORY NEXT DAY3@Zepp Tokyo

 
http://www.fujitv.co.jp/otogumi/GFN18/

 出演者:伊藤千由李(チームしゃちほこ)、彩木咲良たこやきレインボー)、栗もえか(栗本柚希×鈴木萌花)、雨宮かのん、はちみつロケット、ガチンコ☆ (ガチンコスター) 、REVERBEE、他

 DAY3というのでいつDAY1、DAY2があったのかと悩んだのだが、昨年のがそうなのね。ギターの弾き語りで歌うらしい伊藤千由李(チームしゃちほこ)、彩木咲良たこやきレインボー)が楽しみ。特に彩木は何を見せてくれるのだろうか。事務所の壁を越えたアイドルユニットと言うガチンコ☆ (ガチンコスター)のお披露目にも注目したい。これはHKTのメンバーを入れることでスタダ内ユニットでは入りにくいイベントや番組への出演も狙うという野心的なユニットじゃないかと思う。
  全体としてはちょっと不可思議なラインナップになっているけれど、これはできるだけ夏Sの混成ユニットとかとの重複を避けるという意味合いがあるからか。

http://www.fujitv.co.jp/otogumi/setlist180714.pdf
   GIRLS’ FACTORY NEXT DAY3はももいろフォーク村などを担当するきくちPの演出によるアイドルフェスティバルだが、現在数多く存在するアイドルフェスと大きく違うのはガチンコ☆ (ガチンコスター) など少数の例外を除けばほぼ全編がアイドル自身の楽器の弾き語りやアンプラグドによる歌唱など普段とはまったく違う音楽的な内容により、構成されていることだ。きくちPにはその強すぎる個性から一定数以上のアンチ的立場を取るひとがいるが、彼らが何と言おうとこの日のようなライブを企画実行できるのは彼だけだし、その実力は認めざるを得ないのではないかと思う。
 私が個人的にこの日一番の驚きだったのはたこやきレインボー彩木咲良のギターの弾き語りによるソロライブのセクション。なかんずく、自らが作詞した「女の子」という楽曲の歌詞の衝撃だった。私自身はたこ虹のピンク担当といかにもアイドルという振る舞いからあーりんの後継者のようにイメージしていたのだが、「女の子らしく可愛いといわれるのは好きじゃない」とか「ピンクも好きだが、本当は黒が好き」とかこの段階で言っちゃうのはどうよと思い驚いたのだ。ちなみにその歌詞に合わせてはこの日の衣装は全身黒装束なのだった。
  一方、こちらはきくちPの無茶振りが明白だったが、栗もえかがレッドツエッペリンの「天国への階段」を弾き語りで歌ったのにも驚いた。こと歌唱力という面では特にハイトーンの部分を強い声質でアタックできるという意味ではスタダをやめた過去の歌姫である杏果やぁぃぁぃと比べても一歩抜きんでたレベルに成長してきたと思う*1
   とはいえ、歌唱力というのはハイトーンが出るとかいうようなテクニックや素質だけではないというのをこの日見せ付けたのが伊藤千由李(チームしゃちほこ)のソロだったと思う。この日のライブもよかったが、この人には出来るだけ早く杏果がやったような本格的なソロコンサートをやってもらいたいと思った。ギターの演奏といいバンドでの歌唱といい、ソロ歌手としても十分にやっていけるポテンシャルを持っている。他のメンバーは栗もえかがレッドツエッペリンの「天国への階段」が数日前にイントロ以外のデモテープを渡されたというようにきくちPの指示通りに動いていた感があったのに対して、伊藤千由李はかなりの部分は音楽監督と相談したことはあっても選曲ひとつをとっても自己プロデュースの側面が強かったのではないかと思わせた。音楽に関しては入り込みすぎそうな性格も感じられるためにソロコンについてのハンドリングは慎重にしてほしい部分もあるが、ぜひやってほしいし、できれば名古屋以外でもやってくれないかなとも思う。

*1:誤解のないように言えば歌による表現力の部分では杏果やぁぃぁぃの方が数段上だが、何と言っても2人ともまだ十代だ