1999-10-01から1ヶ月間の記事一覧
グレゴリー・ベイトソンの遺作を娘のメアリー・キャサリン・ベイトソンが共著の形でまとめた「天使のおそれ」という本を読み返している。グレゴリー・ベイトソンといえば分裂病的思考を分析した「ダブルバインド理論」が有名だが、「精神の生態学」「精神と…
岩松了演出の「かもめ」は喜劇というのを妙に意識しすぎてしまったのではないか。チェホフの芝居には本質的に俗物的人物が登場して、それががらにもにあわず高尚なことを語ったりすることで、すでに十分にコメディーの要素を満たしているので、ことさら奇を…
ポかリン記憶舎は旗揚げ3年目という若手劇団ながら、その表現のオリジナリティーの高さから、私がもっとも注目している劇団のひとつとなっている。少人数の出演者で、張り詰めたのような濃密な劇空間を築き上げた前回の公演「Pictures」は若手劇団に似あわぬ…
仕事が早めに終わったので、迷いにまよった揚げ句、演劇集団円「遠い日々の人」を観劇。平田オリザ作演出による舞台だが、これが予想以上の好舞台であった。最近、松田正隆や岩松了をはじめとして「関係性の演劇」と私がよんでいる群像会話劇を新劇団が上演…
1999年10月31日 大人計画ウーマンリブ「ウーマンリブ発射」(2時半〜)、ク・ナウカ「王女メディア」(6時半〜)を観劇。 ク・ナウカ「王女メディア」はもう少し時間がたって印象が変わらないかを確かめないとはっきりしたことはいえないけれど今年のベスト…