ももクロ&アイドル blog

ももいろクローバーZとアイドルについてのブログ

「Live to the World 2017 ~J-MELO Awards 10th Anniversary~」@豊洲PIT

「Live to the World 2017 ~J-MELO Awards 10th Anniversary~」@豊洲PIT


  ももクロも最近は楽曲の曲数が増えてきたので、1回のライブでやりたい曲を全部やるというのは事実上不可能。それゆえ、どんなライブでも「なぜあの選曲だったのか」という不満の声が上がるのが恒例行事となっているが、この日のように選曲の方向性がはっきりしていると納得がしやすいかもしれない。
 このLIVEはNHKの音楽番組J-MEROの10周年記念の番組で放送するための収録も兼ねていた。さらに共演者もMC役ということで2曲だけを歌ったMay Jのほかは、アニメ主題歌を多数歌っていて海外での人気も高いFLOWも一緒に出演することもあってNHKの国際放送であるNHKワールドの放送することもあり、海外視聴者を意識したセットリストとなったようだ。
 ライブの柱は2つあった。ひとつは「和」を強調した演出。ももクロのライブでも「桃神祭」などに参加しファンにもおなじみのヒダノ修一が率いるヒダノ修一 スーパー太鼓セッションがこの日は一緒に出演した。
 番組としてもこの日の主題的にFLOWのアニメ主題歌、ヒダノ修一 スーパー太鼓セッションが現代日本の音楽文化を象徴する2つの方向性として選択されたと思われるが、自らの出番パートが来る前にももクロはゲストミュージシャンとしてこのセッションに加わった。
 中でもこれは凄いと思ったのは「GOUNN」の和楽器伴奏アレンジの披露。GOUNNではオリジナルの音源では「マホロバケーション」などでもおなじみのハマ・オカモトが参加しているのだが、この日はスーパー太鼓セッションのベース奏者としてカシオペア鳴瀬喜博が演奏。得意のチョッパー奏法で弾きまくり、観客を狂喜乱舞させた。
ダウンタウンももクロバンドやKISS、マーティー・フリードマンらとのコラボもそうなのだが、キャリアは全然比べ物にならなくても世界中の一流ミュージシャンとでも渡り合うことができるがももクロの醍醐味だ。しかも以前なら頑張って一緒にやらせてもらっているの感が強かったがこの日のGOUNNは贔屓目もあるかもしれないが、歌もダンスも以前見たときとは違って抜群の安定感があり、マジで対等にやりあっているように見えた。
 ももクロが参加した2曲目は「ニッポン笑顔百景」でこちらはすでに西武ドーム津軽三味線吉田兄弟との共演もあるし和楽器アンサンブルでの演奏も何回かやっているから、攻めるんだったら「マホロバケーション」でしょうなどと現地では思いもしたが、帰宅してから冷静になって考えたら、この日のもうひとつのテーマは「アニメ」で忘れてはいたがこの曲はアニメ「じょしらく」の主題歌でもあり、そういうこともあって「和」と「アニメ」にともに関連したこの曲が選ばれたのだろうと思う。実はこの時点ではももクロ単独パートはあるはずだと思ってはいたけれども半分以上満足したようなももクロ=ヒダノコラボだった。
 一方、正規のももクロライブブロックはこの日は明らかに海外の視聴者を意識したものだった。overtureの後、最初の曲はKISSとのコラボ曲である「夢の浮世に咲いてみな」*1をやった後は「Believe」(ガンダム)、「『Z』の誓い」(ドラゴンボール)とアニメ曲を連発。直後のMCでは海外ツアーを実際にやってみた印象では「やはり海外公演で盛り上がるのは向こうの人も知っているアニメ曲。それで今回はそういう分かりやすいセットリストとなりました」と説明。今回のライブがアニメ曲縛りであることを明かしたうえで、「そしてそれなら私たちにはあの曲もあります」(夏菜子)と話して「MOON PRIDE」「月虹」と「セーラームーンCrystal」のももクロオリジナル曲を披露した。
 その後、海外公演をやりたいのでそのためには英語力を上げないといけないなどと豊富を語ったものの、れにちゃんが「寝るとすべて忘れてしまう」などと言い出しぐだぐだの展開に。海外向け番組へのリップサービスもあるとは思うが、思ってもないことは言わないのがももクロ。それでもここでこういう風に言い出したということは国内の青春ツアーが一段落する来年以降にはより規模を拡大したワールドツアーも検討しているのかもしれない*2。、
 最後は唯一の最近の楽曲である「Blast!」とやはりアニメ「モーレツ宇宙海賊」の主題歌である 「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」でしめた。
 曲のつながりからいえば最後の曲はニューヨークヤンキースの田中将投手の今期の登場曲である「いつだって挑戦者」でもよかったかなと思ったが、NHKワールドの放送圏は米国だけじゃないのと、アニメ縛りを最後まで貫こうと考えたセットリストだったのかなと思えたのである。
  それにしてもこのライブを見て最初に思ったのは最近のももクロのパフォーマンスの安定性と歌唱力の向上ぶりだ。この日もMay JやFLOWの歌を聴いたときにはさすがにうまいなと思ったのも確かだが、歌いなれた自分たちの曲に関していえばそれほどの遜色はないとも思われてきた。特に「BLAST!」などは相当な難曲であると思われるのにこともなげに歌いこなしている。ラップやフェイク、ユニゾン、ソロ歌唱と様々な方向性の曲がこの1曲の中に盛り込まれており、それを全部こういう風に歌いこなせるグループは他にもいるのかもしれないけれど私には思い浮かべることはできない*3

 【出演者】
ヒダノ修一 スーパー太鼓セッション/FLOW/ももいろクローバーZ
 Guest:May J. (J-MELO MC)

 

セットリスト(ももクロ関連)
◇w/ ヒダノ修一スーパーセッション
GOUNN
MC
ニッポン笑顔百景
MC
 *
overture
夢の浮世に咲いてみな
Believe
『Z』の誓い
MC自己紹介
MOON PRIDE
月虹
MC
BLAST!
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
MC

 

 

*1:これもMVを見れば分かるように振り付けに相撲の四股を取り入れたり、和の風味が入っている曲でもある

*2:2020年までになんとか海外の知名度を上げたらという話があるが、むしろ2020年に何らかの形で海外向けに名を売ることができたら、その勢いを買ってという方向性のような気がする。いずれにせよ現時点の海外での知名度ポール・マッカートニーエルトン・ジョンと比較したら日本のどのグループもないのも同然なのであまり意味はないのではないか

*3:普通に歌がうまいとされているアイドルやダンス&ボーカルグループでもこの分厚さで歌唱を再現するのは難しいと思わせるところがある