ももクロ&アイドル blog (by中西理)

ももいろクローバーZとアイドルを考えるブログ

有安杏果がももクロ卒業を発表 スタダとの契約も解除、引退へ

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4人のももクロに感謝  有安杏果ももクロ卒業を発表

最初に杏果のブログを見て思ったのは「嘘だろう」。より正確に言えば「嘘であってくれ。信じがたい」だった。その後、事実関係に誤りがないことが判明して、事実としての「杏果の卒業」は受け入れざるを得なくなったが、卒業以上にショックを受けたのは早見あかり(あかりん)や私立恵比寿中学の愛ぁぃぁぃのようにソロ活動のためのグループ離脱というわけではなくてスターダストプロモーションとの契約も解除して芸能生活からの引退を発表したことである。

    通常こうした「引退」を発表しての離脱は芸能界では移籍のための布石であることが多いし、杏果の場合もそういう憶測は今後出てくるとは思うのだけれど、ももクロというグループのこれまでの経緯やスターダストプロモーションという会社の組織のあり方からすると考えにくい。今のところ昨年から杏果がやめることは決まっていて、メンバーもそれを知っていたということ以上の事情は明らかになっていない。今日の夜の配信番組で杏果も含むメンバー全員が出演してのもう少し詳しい説明があるようなので、それを待ってから判断したいと思われるが、例えば今回の引退が結果的に再デビューなどを含んでいるとしても、今回はこれ以上のことは出てこないというか出さないのではないかと思っている。   

   続きを。夜の配信、ネットメディアなどで明らかになったことはほぼ予想通りだった。杏果の卒業は芸能界引退であり、その理由は「普通の女の子になりたいから」。納得はもちろん出来ないけれど、これ以上のことは今後もおそらく明らかにはならないだろうということも分かった。

   現在の私自身の気持ちとしてももクロではなくても杏果には何らかの形で表現活動を継続してほしい。シンガーとしての復活を待ち望んではいるが、それが写真や何か別のことでもいいと思っている。それを長い目で待ちたいと思う。

   もうひとつは今回のことがももクロ解散につながらなくてよかったということだ。特に今回の杏果卒業があってから、自分なりに考えたくてSMAP解散のことについて書いた一昨年夏の「桃神祭」ライブ2日目の書き込み*1を読んで、結果的には今回のような形で決着したけれど、個人的にはどのひとりが抜けてもももクロは解散だろうと思っていたわけだし、杏果卒業で今後グループはどうするかというのは解散という選択肢も含め徹底的に話し合われただろうということに気がついたからだ。

   そして、我々ファンにとって幸運なことに残された4人と川上プロデューサーを含む陣営ははももクロの継続を選んだ。このことまず感謝せねばと思う。

 

矢部昌暉(DISH//)が出演  『池袋ウエストゲートパーク』@東京芸術劇場シアターウエスト


『池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE』開幕!

池袋ウエストゲートパーク』@東京芸術劇場シアターウエス

 
原作 石田衣良(『池袋ウエストゲートパーク』文春文庫刊)

脚本 柴 幸男
演出・美術 杉原邦生
振付 北尾 亘
作詞 柴幸男/杉原邦生/森翼RYUICHI(OOPARTZ)

作曲 JUVENILE(OOPARTZ)湯浅篤/齋藤優輝/兼松衆

出演

大野拓朗
矢部昌暉(DISH//)

塩田康平
海老澤健次
大音智海
尾関陸
加藤真央
小島ことり
笹岡征矢
高橋駿一
富田大樹
細川優
三井理陽
伊東佑華(Wキャスト)
徳永純子(Wキャスト)
田中佑弥

 染谷俊之

  

 

ヒップホップ系の群舞と歌によるミュージカル風の舞台という意味では池袋を舞台にした日本版の「ウエストサイドストーリー」といった趣きがある音楽劇。恋愛要素がほとんどないのが大きな違いだが、冒頭、ひとりの男が「20年も前の昔話だ」などと回想として語り始めて物語が始まるのは、「ウエストサイドストーリー」の原作でもあるシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の「序詞」の趣向を取り入れたのかもしれない*1
  それでこの話は現代ではなくて原作の小説「池袋ウエストゲートパーク*2が描いた20年近く前の池袋を舞台として展開していくことが提示される。
   本編の開演前にヒップホップ系ダンスチームによるダンスバトルがあって、毎回ゲストの他にチームヤクシャと称して出演キャストによるチームも参加している。
  バトルは勝ち抜き戦でフリーダンスでのダンスバトル形式になっているが、私が見た回では出演者チームが勝利を収め、そのまま実際の舞台の冒頭シーンに流れ込み、回想シーンによる一端の中断はあるが、バトルで盛り上がった空気がそのまま青い衣装を着た集団のダンスへとつながっていく。

  テレビドラマでは長瀬智也が演じた真島誠役を演じているのが大野拓朗。どこかで見た名前だと思ったら、現在放送中のNHK朝ドラ「わらってんか」で芸人のキース役を演じていた。冒頭の「回想のセリフ」の件「ロミジュリ」を連想したのは事実関係としては間違っていたのかもしれないが、大野拓朗はミュージカル版「ロミオとジュリエット」でロミオ役を演じたばかりでもあり、当然、柴はそれを知った上で戯曲を書いていそうで関連性がまったくないわけでもないようだ。

  キャストで驚いたのは尾崎京一役でスターダストプロモーションのダンスロックバンドDISH//のメンバーである矢部昌暉が出演していたことだ。もっとも超特急などと一緒で一時的にももクロの弟分のような言い方とされていた時期もあったので、PV映像などは何度か見たことがあるが、DISH//にどんなメンバーが所属しているかを知っているほどではないので、後付けで知ったのではあるが、京一役の俳優とそのダンスが異彩を放っていて「こいついったい何者だ」と思わせたのも確かで、キャラ的に神秘的なところもあって、なかなかの当たり役だったと思う。
 実はダンスバトルがやられた場所は作品内でさまざまな出来事が展開される「舞台」でもあるのだけれど、これは通常の客席のほかに舞台の奥にも客席が設営されていて、2方向から観客に囲まれる風になっている。舞台上方には杉原邦生が用意した舞台装置として巨大な「IWGP」の文字が吊るされていて、これはもちろん「池袋ウエストゲートパーク」の頭文字ではあるのだが、私のような年寄りにはその下に広がる「バトルフィールド」と相俟って、新日本プロレスがかつて開催したIWGP(「International Wrestling Grand Prix)」を連想させる。
 すなわち、ここは格闘技が戦われるリングにも見えてくるし、一方で東京芸術劇場の隣に今もあり、物語の中ではカラーギャング集団「G-Boys」と「Black Angels(舞台版ではRed Angels)」の最終決戦が戦われる池袋西口公園池袋ウエストゲートパーク)でもあるのだが、そのすべてを「IWGP」の4文字が象徴するように作られているのだ。
 

*1:と考えたがこれはおそらく原作小説が一人称の回想体で書かれていたからと考えるべきだろう

*2:小説『池袋ウエストゲートパーク』は1998年文芸春秋社から刊行。有名なドラマ版は2000年放送

ゆく桃くる桃!第1回ももいろ歌合戦 ももクロカウントダウンライブ完全生中継


【ゆく桃くる桃】「恋愛レボリューション21」矢口真里withももメイツ


【ゆく桃くる桃】「蒼い星くず」加山雄三withももいろクローバーZ

ゆく桃くる桃!第1回ももいろ歌合戦 ももクロカウントダウンライブ完全生中継

    ももクロカウントダウンライブ「 ゆく桃くる桃!」は2部構成で、第1部は大物を含むゲスト歌手を招いての「第1回ももいろ歌合戦」、第2部はダウンタウンももクロバンド(DMB)も入ってのももクロのガチンコライブでこの途中で夏菜子のエビ反りジャンプでのカウントダウンが入った。

   ここでは詳細を説明することはしないがももクロと彼女らを率いる川上アキラはデビュー以来ずっとこの芸能界を支配する「大人の事情」で総称されるような何かと戦い続けてきた。今回の「第1回ももいろ歌合戦」はおそらく、ももクロ紅白歌合戦から正体不明の落選ではじき出されて以来考えられていたもので、これまでのももクロの活動の集大成とでも言っていいものだった。

 ももクロには何の後ろ盾もないが、そうした中で生き残っていくための最大の戦略は個人と個人とのつながりであり、今回ももいろ歌合戦にはさだまさし加山雄三氣志團田中将大小林幸子らが参加したが、これらはすべて個人と個人の信頼関係で参加してくれたのだ。

 考えてみれば横浜アリーナ2DAYS(2012年)で1日目2日目と内容をガラリと変え、1日目「ももクロ春の一大事2012 〜ももクロ☆オールスターズ〜」には通常はアイドルグループが招くことはありえないようなベテランミュージシャン・芸人(ザ・ワイルドワンズ青空球児・好児横森良造)を招き、昭和的なバラエティー要素満載のステージを展開。翌日は一転して「ももクロ春の一大事2012 〜見渡せば大パノラマ地獄〜」と題して円形ステージでのガチンコライブを敢行したが、今回の第1部「第1回ももいろ歌合戦」、第2部「ももクロカウントダウンライブ」の2部構成は数段グレードアップした水準において、6年弱の年月を経て、この時やろうとした「アーティストとしての振り幅を見せる」(佐々木敦規)という演出意図を再び実行したものだ。

 さらに言えばメンバーも次々入れ替わってしまうから、ファンとアイドルという関係以外にはなりにくい女性アイドルグループにおいて、そうではない関係性を培ってきたのがももクロの特色で、しかもそれを1回性のものとはせずに一度培った関係は次へとつなげる。実は今回参加してくれたアーティストの中には本格的な共演はこれが初と言う人(指田フミヤ、大黒摩季米良美一水前寺清子)もいたわけだが、例えば大黒摩季ももクロとのコラボを気に入ってくれて「曲を提供したい」と言ってくれたことなど、例え本人に若干はサービストーク的な意味合いがあったとしてもももクロ陣営は絶対に聞き逃さないはず。水前寺清子が「これは5回、10回と続けていくことが大事」と言ってくれたことなどは今回の最大の収穫だと思う。
    一方で10代に人気の井上苑子や演歌系の新人の塩乃華織も参加したが、彼女たちは今回は紅白に選ばれていないが、今後いつお呼びがかかってもおかしくない存在だろう。
     今回は矢口真里森口博子、松本明子ら地上派テレビではバラエティータレントとしてしか遇されていない元アイドルにフル尺で持ち歌を歌わせたのはよかったと思う。「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~2015ver.」でアニソンの歌い手としての貫禄を見せつけた森口博子はもちろんよかったが、この日の白眉と思わせたのは矢口真里ももクロのメンバー3人を従えて歌い踊った「恋愛レボリューション21」。人気アイドルグループの看板メンバーだった実力はだてではないと見せ付けた。もともとモー娘。の熱烈なファンでもあった3人も一緒に出来た嬉しさが伝わってくるパフォーマンスだった。


 ももいろ歌合戦についてテレビ関係の仕事をしている知人は所詮あれはお遊びで「紅白歌合戦」のパロディーだからというようなことを話していて、彼の考え方が全てではないだろうけれど「テレビ関係者の反応はやはりその程度なんだな」という点では予想通りだった。
   とはいえ、私は今回のももいろ歌合戦はももクロ陣営が現在できる範囲で「私たちの考える紅白歌合戦」を体現させてみたものであり、けっして紅白のパロディーではないと思う。
    東京03角田晃広を出演させた前半はともかく、後半は紅白歌合戦を何度も経験しているベテラン勢が並ぶ。そんな中でも本人が歌いたい歌をフル尺でとのコンセプトもあり、紅白では絶対に歌うことがないであろう「存在理由」を小林幸子が、ラップ版の「蒼い星くず」をももクロサイプレス上野らを擁して加山雄三が歌うというのはももいろ歌合戦だからこそできたことだろう。
   ももいろ歌合戦はほぼ明確に「NHK紅白歌合戦」に喧嘩を売っていたけれど、一方でももクロカウントダウンイベント終了後すぐにさだまさしが「朝まで生さだ」を収録中の両国国技館に向かいNHKの同番組に出演、リハなし生歌で「走れ!」を披露した。ももクロが理不尽な理由ではじき出された現体制での紅白歌合戦とは一線を引きながら、NHKと喧嘩するわけではないと明確化したのはよかったと思う。現に夏菜子の朝ドラ出演に続き、1月5日開始のNHKドラマ「女子的生活」では玉井詩織が主人公の友人役で出演するわけだし、「グレートトラバース 3」には引き続き応援団的な役割で出演。すでに収録済みのJ-MELOライブも来月にはNHKワールドほかで放送される予定で、NHKとの関係自体が疎遠になっているわけではないからだ。ここから先は単なる憶測にすぎないが、紅白復帰はともかくとしてJ-MELOライブやMTVアンプラグドなどの実績を武器にしてももクロが次に標的としているのは「SONGS」じゃないかと思う。この番組これまでアイドルはほとんど出演したことがなく、しかも製作総括がももクロを紅白が紅白から外れた年に紅白の担当だった人じゃないかと思うので、大きなハードルはあるはずだが。

 


概要
パシフィコ横浜国立大ホールから3年連続でももいろクローバーZカウントダウンライブ完全生中継!海側ロビーでのガチンコ3・栗本柚希無料コンサートも夜7時から独占中継

「ゆく桃くる桃へのカウントダウンコンサート」ガチンコ3愛来鈴木萌花・雨宮かのん・栗本柚希・コアラモード・奥澤村はちみつロケット


<内容>
ももいろ歌合戦出演ゲスト=井上苑子大黒摩季加山雄三氣志團小林幸子サイプレス上野ロベルト吉野・指田フミヤ・さだまさし・塩乃華織・水前寺清子・松本明子・米良美一森口博子ももいろクローバーZ田中将大東京03飯塚悟志

 

 


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第1回ももいろ歌合戦

ももクロ
01. サイプレス上野とロベルト吉野「ぶっかます」
02. ももいろクローバーZ「何時だって挑戦者」
03. 塩乃華織「イエスタディにつつまれて」
04. 松本明子 with れにメイツ「♂×♀×KISS」
05. 指田フミヤ & Kanakoo「花になれ」
06. 大黒摩季 feat. ももいろクローバーZら・ら・ら
07. 小林幸子「存在証明」
08. 加山雄三 feat. ももいろクローバーZサイプレス上野とロベルト吉野「蒼い星くず」

田中将大
01. 氣志團「乙伝説 ~月末ビンボー ももいロックンローラー乙のテーマ~」
02. 井上苑子「だいすき。」
03. 角田晃広東京03)「ろくなもんじゃねえ」
04. 森口博子「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~2015ver.」
05. 矢口真里 with 佐々木彩夏玉井詩織高城れに恋愛レボリューション21
06. 米良美一 & TeddyLoid with 有安杏果もののけ姫 2018 feat.米良美一
07. さだまさし feat. ももいろクローバーZほか「たくさんのしあわせ」
08. 水前寺清子「いっぽんどっこの唄」

・オールキャスト「三百六十五歩のマーチ
ももクロカウントダウンライブ with ダウンタウンももクロバンド」

01. 仮想ディストピア
02. 行くぜっ!怪盗少女(曲途中でカウントダウン)
03. ゴールデンヒストリー
04. 夢の浮世に咲いてみな(KISSポール・スタンレー、ジーン・シモンズの応援メッセージに呼応)
05. BLAST!
06. 走れ! -Z ver.-
07. Z女戦争
08. MOON PRIDE
09. 天国の名前
10. サラバ、愛しき悲しみたちよ布袋寅泰の応援メッセージに呼応)
11. 今宵ライブの下で
12. 白金の夜明け

松本隆2時間縛りは秋元康への布石か? 「フNs桃黒歌合戦」 @フジテレビNEXT

坂崎幸之助ももいろフォーク村NEXT第79夜「フNs桃黒歌合戦」 @フジテレビNEXT

  年末ということもあり、3時間の特別編成。前半の1時間が水木一郎高橋洋子らアニソン界のレジェンドを招いてのフォーク村版「アニメ紅白歌合戦」、後半が今度は歌謡曲界のレジェンド、作詞家の松本隆氏を招いて、松本氏の作詞曲縛りの2時間であった。

 こういうことを書くと爺の繰言とまた嫌われそうだが、ももクロが最近新曲「天国の名前」の詞をもらった阿久悠氏が1937年生まれ、松本隆氏が1949年生まれと10歳ちょっとの年齢差がある。ももクロキャンディーズ、ピンクレディに曲を提供した阿久悠氏と生前に会うには間に合わなかったけれど、松田聖子らに曲を提供した松本隆には自分たちのパフォーマンスを見てもらうことができた。ちなみに芸能史におけるレジェンド的な存在にやはりなるだろう秋元康氏は1958年生まれだから松本氏とはやはり10歳の年齢差がある。専業の作詞家として阿久悠氏→松本隆氏→秋元康氏という流れが戦後の歌謡界を支えてきたのは間違いない。そして、松本氏登場の少し前にただ稲垣潤一の代表曲だというだけの紹介で挟み込んだ「ドラマティック・レイン」「1ダースの言い訳」はともに秋元康氏の作詞曲。「ドラマティック・レイン」に関していえば曲が松本隆氏の盟友的な存在でもある筒美京平氏。これは明らかにこの番組のプロデューサーであるきくち伸氏の確信犯での選曲だと思う。

 実現まではまだまだ大きな壁をいくつも越えなければならないとは思うのだけれど、きくちPは最終的には秋元氏をフォーク村に呼びたいのではないだろうか。暗号解読めいたメッセージ読み取りではあるが、先日実現した「AKB紅白歌合戦」の演出も含めて、「いつか」との思いがあるのではないかと思ったのだ。

  そういえば「ドラマティック・レイン」のことを調べているとネット上に興味深い記述を見つけた。

高校在学中に放送作家の仕事を始めた秋元康は、やがてその仕事に物足りなさを感じ、1981年10月、23歳の時にAlfee(現・THE ALFEE)のシングルB面曲「言葉にしたくない天気」で、作詞家としての活動を開始する[2]。しかし暫くは作詞の仕事も少なく、ヒット曲も無い状態だった。

筒美の曲が出来上がった後、レコード会社は、秋元を含めた3人の作詞家が曲に詞を書くコンペを行う。協議の結果、秋元の詞が最も評価が高く採用となり、シングルA面曲での発売が決定する

 すなわち、秋元康氏の作詞家としてのスタートはAlfee(現・THE ALFEE)への詞提供だったんですね。シングルB面曲なのであまり歌われてないような気がするけれど、ゲストでもし出演した時にこの事実関係を掘り起こしももクロが歌ったらかなりのインパクトがあるかもしれない。

 もうひとつきょうのセットリストが興味深かったのはKinKi Kidsの「シンデレラ・クリスマス」を夏菜子と詩織が歌ったことだ。これはいいパフォーマンスだった。Youtubeなどで調べたが時間がなくて振り付けの完全コピーはできなかったと終了後嘆いていたが、こういう男性デュオの曲をこの2人がやると格好良さが際立つし、松本隆氏への絶好のアピールになったのではないかと思う。この日のベストアクトとしてはおそらく、杏果による乾坤一擲の「SWEET MEMORIES」を挙げる人が多いだろうし、推しである私もそれは一概に否定はしないけれど、だいぶ以前に「堂本兄弟」で「ガラスの少年」を歌った時にも感じたがももクロの魅力はこういう男性アイドル曲を歌った時にうまく発揮されると感じる。

 もうひとつ記して置きたいのは11月のフォーク村でももクロSMAPの歌を歌わせたことで、今回はジャニーズ事務所の現役所属アイドルの歌を入れることでバランスを取ったかなということ。きくちPの場合、当然CS所属の今、仕事を一緒にやることは難しいけれどKinKi Kidsとは番組を通じてSMAP以上に深い関係があることも確かで、もちろん「全方位外交」というのが基本にあると思うから、これは計算もあると思うが自然な流れだと思う。

 

 

 

 M01:マジンガーZ  (水木一郎水木一郎)
M02:ぼくらのマジンガーZ (水木一郎ももクロ水木一郎)

M04:未来の僕らは知ってるよ (AqoursAqours)
M05:HAPPY PARTY TRAIN (AqoursAqours)
M06:ユメ語るよりユメ歌おう (AqoursももクロAqours)
M07:MOON PRIDE (Aqoursももクロももクロ)
M08:残酷な天使のテーゼ (高橋洋子ももクロ高橋洋子)
M09:『Z』の誓い (ももクロももクロ)
M10:ドラマティック・レイン (稲垣潤一稲垣潤一)
M11:1ダースの言い訳 (稲垣潤一ももクロ稲垣潤一)
M12:バチェラーガール (稲垣潤一稲垣潤一)
M13:恋するカレン (稲垣潤一/大瀧 詠一)
M14:風の谷のナウシカ (あんにゅ/安田成美)
M15:シンデレラ・クリスマス (夏菜子&しおりん/KinKi Kids)
M16:雨だれ (太田裕美&れに/太田裕美)
M17:赤いハイヒール (太田裕美夏菜子/太田裕美)
M18:FUN×4 (村長&太田裕美ももクロ/大瀧 詠一)
M19:ピンクのモーツァルト (あーりん/松田聖子)
M20:瑠璃色の地球 (高橋洋子松田聖子)
M21:Pearl-White Eve (れに&あーりん/松田聖子)
M22:SWEET MEMORIES (杏果&竹上/松田聖子)
M23:情熱 (クミコ/斉藤由貴)
M24:フローズン・ダイキリ (クミコ/クミコ)
M25:あゝ青春 (水木一郎吉田拓郎)
M26:12月の雨の日 (坂崎村長/はっぴいえんど)
Go!Go!ギターガールズ
M27:イエロー・サブマリン音頭 (ギターガールズ&たこ虹/金沢明子)
M28:蛍の光 (オールキャスト/唱歌)
M29:春よ来い (坂崎村長/はっぴいえんど)
M30:天国の名前 (ももクロももクロ)

ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス 2017」おかわりちゃん

** ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス 2017」おかわりちゃん

 

≪日時≫

2017年12月24日(日) 16:00開演 (18:30終演予定)
※「ももいろクリスマス2017」の本公演、および生中継ではございません。
12月13日・20日に行われたライブ映像を、12月24日(日)にももクロメンバーが”おかわり”する模様を、全国の映画館で生中継する上映イベントで