振り返る 私の2012
2012年演劇ベストアクト(記憶に残る3本)
1,木ノ下歌舞伎「義経千本桜」(京都芸術劇場・春秋座)
2,KUNIO10「更地」(元・立誠小学校)
3,青年団「三人姉妹」(吉祥寺シアター)
2012年も年頭に藤田貴大(マームとジプシー)が岸田戯曲賞を受賞するなど引続きポストゼロ年代の若手作家らの活躍が目立った。なかでも台頭が著しかったのが京都の杉原邦生。通常はこのベストアクトでは1人1本と決めているが、今回は通し狂言で自らを含め持ち味の違う3人の演出家(杉原、多田淳之介、白神桃子)を起用、プロデューサーとしての手腕が光った木ノ下歌舞伎「義経千本桜」、太田省吾の代表作をまるで「わが星」のように演出したKUNIO10「更地」の2本を選んだ。ロボット演劇の集大成となった平田オリザ「三人姉妹」も今年の収穫だった。