「ルグリと輝ける仲間たち」
バレエ公演「ルグリと輝ける仲間たち」(フェスティバルホール)を観劇。
マニュエル・ルグリ率いるパリ・オペラ座のバレエダンサーによる引越しガラ公演。
「眠れる森の美女」音楽:ピョートル・I・チャイコフスキー 振付:ルドルフ・ヌレエフ
ミリアム・ウルド・ブラーム マチュー・ガニオ
「ディアナとアクティオン」音楽:チェザーレ・プーニ 振付:アグリッピーナ・ワガノワ
エレオノーラ・アバニャート ステファヌ・ビュリヨン
「モーメンツ・シェアード」音楽:フレデリック・ショパン 振付:ルディ・ヴァン・ダンツィヒ
メラニー・ユレル ヤン・サイズ
「エスメラルダ」(パ・ド・ドゥ)音楽:ドリゴ 振付:マリウス・プティパによる
オレリー・デュポン マチュー・ガニオ
「エンジェル」音楽:アルヴォ・ペルト 振付:レナート・ツァネラ
マニュエル・ルグリ
休憩
「精密の不安定なスリル」音楽:フランツ・シューベルト 振付:ウィリアム・フォーサイス
ミリアム・ウルド・ブラーム ミュリエル・ズスペルギー ドロテ・ジルベール オドリック・ベザール エルヴェ・クルタン
「幻想『白鳥の湖』のように」音楽:ピョートルI.チャイコフスキー 振付:ジョン・ノイマイヤー
オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ ヤン・サイズ
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」音楽: ピョートルI.チャイコフスキー 振付:ジョージ・バランシーン
メラニー・ユレル マロリー・ゴディオン
「フー・ケアーズ」振付:ジョージ・バランシーン 音楽:ジョージ・ガーシュイン
第1パ・ド・ドゥ
エレオノーラ・アバニャート マチュー・ガニオ
第1ヴァリエーション
ミュリエル・ズスペルギー
第2パ・ド・ドゥ
オレリー・デュポン ヤン・サイズ
第2ヴァリエーション
メラニー・ユレル
第3パ・ド・ドゥ
ミリアム・ウルド・ブラーム エルヴェ・クルタン
第3ヴァリエーション
ドロテ・ジルベール
第4ヴァリエーション
マニュエル・ルグリ
最初の予告では最後の演目はレナート・ツァネラの「アレースワルツ」で、これがバランシン「フー・ケアーズ」に差し代わっていたので「あちゃー」と思っていた*1のだが、幸運にもこれが最高に洒落ていてよかった。演目にも恵まれたのかもしれないが、このオシャレでエレガンスな感じが出せるのはオペラ座のダンサーならではではないかと思う。ジャズのリズムの合わせてフェッテ(ピケシュネだったかも)の回転がシンコペーションしていくところなど最高であった。
逆に楽しみにしていたのに「これなんなんだ、ひどい」と唖然とさせられたのはフォーサイスの「精密の不安定なスリル」。あの前だけの衣装が背中がないのに前が落ちないのはどうなっていたのかも気になったのだが(笑い)、だれか分かる人いますか。
マチュー・ガニオって聞き慣れない名前のダンサーなのでどういう人なんだろうと思っていたら、ドミニク・カルフーニの息子だったのね。しかも、20歳そこそこでいきなりエトワールに抜擢されるって、サラブレッド中のサラブレッドじゃないの。今回見た感じではまだピンとこないところもあるのだけれど、今後注目のダンサーということなんだろうな。
*1:以前にも書いたがバランシンは苦手http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20040505