東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: 単行本
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この小説のなかで一番疑問に感じたのは『P≠NP問題』について「ある問題について、自分で考えて答えを見つけるのと、他から答えを得てその答えが正しいかどうか確認するのとでは、どちらが易しいか」という風にこの小説のなかでパラフレーズしてあり、それが作品中の犯人の行為と密接な関係を持っているのだけれど、それまで私が知っていたのでは
「世の中の問題は、P問題とNP問題の二種類に分けられる。すなわち、一般的解法がある問題(P問題=多項式時間(Ploymonial-time)で解ける問題)と、しらみつぶしに解くしかない問題(NP問題=多項式時間で解けない問題)の二種類存在する」(P≠NP)なのか、「しらみつぶしに解くしかないと思っているのは、まだ誰も解法を見つけてないからであって、どんな問題にも探せば実は一般的解法はある」(P=NP)のか証明という、ことだったのだけれど、これって本当に上のパラフレーズと同じ問題なんだろうか。私にはどうしても違う問題と思えるのだけれどどうなんだろうか。