「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2008セカンドステージ トヨタコレオグラフィーアワード公開2次選考会」@森下スタジオ
「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2008セカンドステージ トヨタコレオグラフィーアワード・公開2次選考会」(森下スタジオ)を観劇。
「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD (トヨタコレオグラフィーアワード)2008」セカンドステージ
■セカンドステージ出場振付家・作品
石田陽介「壁」
磯島未来・加藤若菜・須加めぐみ(Pink)「子羊たちの夕焼けボート」★☆
栄華「もっと真面目に生きなさい」
神村恵「斜めむき」
川崎歩「ためいけ」☆
きたまり(KIKIKIKIKIKI)「サカリバ007」◎★☆
北村成美「うたげうた」★☆
KENTARO!! 「泣くな、東京で待て」★(横浜ソロ×デュオ・フランス大使館賞)☆
鈴木ユキオ(金魚)「沈黙とはかりあえるほどに」◎
ストウミキコ・外山晴菜「たまごが先か、にわとりが先か」
得居幸(yummydance)「Bring Me a PPPeach. (もももってきてちょうだい?)」◎★☆
不動まゆう 「マリアの子」
古家優里・長内裕美・梶本はるか・三浦舞子・三輪亜希子(プロジェクト大山)「てまえ悶絶」★☆
ボヴェ太郎「implication -風景として響きあう空間と身体- 」◎☆
明神慈(ポかリン記憶舎)「夜奏」*1
山賀ざくろ・泉太郎「天使の誘惑」◎☆[五十音順/上演順未定・実演時間各15分以内]
ファイナリスト選考委員
尼ヶ崎 彬 学習院女子大学教授・舞踊評論家
稲田 奈緒美 舞踊評論家
榎本 了壱 プロデューサー/クリエイティブ ディレクター
大谷 燠 NPO法人 DANCE BOX エグゼクティブ ディレクター
岡崎 松恵 NPO法人STスポット横浜
小倉 由佳子 舞台制作者
小崎 哲哉 『REALTOKYO』『ART iT』発行人兼編集長
小野 晋司 青山劇場・青山円形劇場 プロデューサー
楫屋 一之 世田谷パブリックシアター プロデューサー
唐津 絵理 愛知芸術文化センター・文化情報センター 舞踊学芸員
岸 正人 山口情報芸術センター シアターディレクター
後藤 美紀子 Dance Asia プロデューサー/キュレーター
近藤 恭代 金沢21世紀美術館 チーフプログラムコーディネーター
桜井 圭介 コンポーザー/「吾妻橋ダンスクロッシング」オーガナイザー
島村 陽子 FREE HEARTS 主宰
清水 永子 芸術文化地域活動「楽の会」代表・プロデューサー
紫牟田 伸子 (株)日本デザインセンタープロデュース室 チーフプロデューサー
鈴木 真子 『STUDIO VOICE』編集者
堤 広志 編集者/演劇・舞踊ジャーナリスト
貫 成人 専修大学文学部教授/舞踊批評家
芳賀 直子 舞踊研究家/兵庫県立芸術文化センター、薄井憲二バレエコレクション キュレーター
久野 敦子 セゾン文化財団 プログラムディレクター
広瀬 元彦 『DDD』編集長
藤田 直義 高知県立美術館 館長
松澤 慶信 日本女子体育大学 准教授
箕島 裕二 武蔵野市立吉祥寺シアター 支配人
武藤 大祐 ダンス批評家
今年から制度が変わったトヨタコリオグラフィーアワードの公開選考会。初めての試みとなるに2次選考会だが、ノミネートされた出演者(16組)よりも選考委員のほうが数が多い(27人)というある意味、皆が責任を持つ、ということはだれの責任にもならないという日本人らしい無責任民主主義の一典型みたいできわめて画期的といえる選考方法だけれどこんなので本当にうまくいくのか(笑い)。どうやら投票だけで議論はしないらしいのだが、同評になってしまったらどうするつもりなんだろう。というか、ひとり何票かにもよるのだけれど、この場合、16人から6人を選ぶとなるとたいていは2、3の作品に票が集中し残りはどんぐりの背比べになるか、最初から票が分散のどちらになりそうで、どちらの場合にも最後のひとりあたりで同票がでてきそうな気がする。もうひとつはもし票が例えば1票とか少ないと人気投票になってしまいその日のパフォーマンスの出来栄えとかと関係なく、その人が一番応援しているいる人に入れるというきわめて政治的な投票パターンになってしまわないかという危ぐもあるがどうだろう。
私にはどうも仲間を増やして、皆を共犯にすることで外部からの批判を減らそうという姑息な手段に思えてならないのだがな。そういう意味で、まずはお手並み拝見、どうなるのかが実際の審査以上に気になる今年のトヨタなのであった。ちなみに私が実際の作品をまだ見てない時点で選ぶとすると具体的な中身には触れないけれど、1票なら最初から決まり、6票ならばどの6人にするかは決まっていて、それが入れ替わるのは予想外なところから「これはとてもはずせない」というかなり圧倒的な作品が現れた時に限ることになりそう。(ここまでは当日見る前に執筆)