ももクロ&アイドル blog (by中西理)

ももいろクローバーZとアイドルを考えるブログ

氣志團万博2019~房総ロックンロール最高びんびん物語~@千葉県・袖ケ浦海浜公園2日目

** 氣志團万博2019~房総ロックンロール最高びんびん物語~@千葉県・袖ケ浦海浜公園2日目
<figure class="figure-image figure-image-fotolife" title="氣志團万博タイムテーブル">f:id:simokitazawa:20190910013135j:plain<figcaption>氣志團万博タイムテーブル</figcaption></figure>
>>
2019年9月15日(日)千葉県 袖ケ浦海浜公園
<出演者>
YASSAI STAGE

10:15 マキタスポーツ
10:30 ゴールデンボンバー
11:50 ももいろクローバーZ
13:10 10-FEET
14:30 ACE OF SPADES
15:50 マキシマム ザ ホルモン
17:10 田原俊彦
18:30 新しい地図 (草彅剛・香取慎吾稲垣吾郎)
19:55 氣志團

MOSSAI STAGE

09:30 DJ ダイノジ
11:15 打首獄門同好会
12:35 C&K
13:55 私立恵比寿中学
15:15 t-Ace
16:35 大島渚
17:55 SUPER BEAVER
19:15 ヤバイTシャツ屋さん
<<
 台風被害で千葉県各地でいまだ一部停電が続くなどの危機的状況のなかで今年の氣志團万博は開催された。氣志團万博には大(YASSAI STAGE)、小(MOSSAI STAGE)2つのステージがあるが、混雑の中で両ステージを移動するには少し時間がかかるので、今年は私立恵比寿中学エビ中)以外はYASSAI STAGEの演目を見ることになり、エビ中と時間的に重なっていた10-FEETを除くすべての演目を見ることができた。
 もちろん、今年も最大の目的はももクロのライブを見ることではあったが、今年はそれ以外にも見るべきものが多かった。とはいえ、まずはももクロのパフォーマンスの感想から。
>>
リハーサル

ザ・ゴールデン・ヒストリー
本編

Nightmare Before Catharsis
あんた飛ばしすぎ!!
ココ☆ナツ
鋼の意志
ツヨクツヨク
行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
<<
 今年の最大の特徴は氣志團万博にも初めてダウンタウンももクロバンド(DMB)を帯同したことだ。3回にわたるロッキン、JAPAN JAMなどへの参加でフェス参加への方程式を確立してきている。そのうちのひとつが通常のバンドでは本番に向けての音響チェックに終始するリハーサル時間で、各楽器の奏者がまるでそれぞれ歌舞伎役者が名乗りを上げるかのようにチェックも兼ねて、それぞれの演奏を披露。その後、ももクロメンバーが舞台裏でひとりづつマイク、発声そしてマイクからイヤモニへの返りなどをチェック。そのまま4人合わせての歌唱が始まるとバンドも即座にそれに呼応。この日は「ザ・ゴールデンストーリー」の演奏がスタートした。ロッキンといいJAPAN JAMといいこれだけで毎回楽しませてもらっているがパフォーマンスの持ち時間が限られる中でぎりぎりまで楽しませようというサービス精神がももクロだと思うのである*1
 そして、この日はとりあえず「ももクロ万博」恒例の国歌斉唱はあったものの本編に入るや夏ライブ、ももクロMANIA以来の「Nightmare Before Catharsis」から「あんた飛ばしすぎ!!」とロック調の激しい盛り上げ曲連発。そして、ココナツサークルがモノノフだけならず他のバンドのファンたちにもすっかりおなじみになっている夏ライブ定番曲「ココ☆ナツ」とつなぎ、これぞももクロだというのを見せつけた。
 とはいえ、この日の本当の見せ場はこの後にあった。ももクロの特色のひとつは楽曲それぞれのメッセージ性の強さである。実はこのライブではこの後、曲を中断して氣志團が登場してのももクロ氣志團への「これまで呼んでくれてありがとうございます」の感謝状贈呈のセレモニーがあり、それに対して今度は氣志團ももクロに向けて感謝状と第二ボタンで作ったメダルを渡すというサプライズ的演出があった。ここまではこの両者の関係にほっこりするといえばほっこりするが茶番めいた感じでもあり、ここから続いて「この歌を氣志團さんに捧げます」と前振りして歌いだす。
 そして、氣志團の歌を何か歌うのかなと予想したところで歌いだしたのが「鋼の意志」だった。国立競技場ライブの時にアルフィー高見沢俊彦が提供した曲だが、実は一時期ライブの定番曲として歌いすぎた時期があったためファンの一部から「また鋼かよ」などの文句が出ていたせいか、その後はあまり歌われなくなっていた楽曲でもあった。
 そのため、茶番的な空気感を背負ってこの曲に入ったこともあり、「氣志團に捧げるといったのにアルフィーかよ」みたいな落ちかな一瞬は思ったのも確かだった。それだけに会場のモニターに映される鋼の歌詞とももクロの歌を聴いているうちに「これはそんなものではない」ということが次第に分かってきた。
<iframe width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="" src="//www.youtube.com/embed/Ggog7tCO9SQ"></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=Ggog7tCO9SQ">【カラオケ】鋼の意志/ももいろクローバーZ</a>
 ももクロはMCなどでそのことに触れることはいっさいなかったが、これは明らかに彼女たちのそしてももクロ陣営の氣志團氣志團万博、そしていまも停電の危機的状況にある千葉県の被災者に対するエールだ。このことに気がついた時、涙が止まらなくなった。
 疑問を感じる人は動画サイトへのリンクから歌詞を参照してみてほしい。そして、この瞬間この「鋼の意志」は被災地応援ソングとして新たな命を吹き込まれた。そして、ももクロは「ツヨクツヨク」を歌う。これももともとはカバー曲だが東日本大震災の傷跡が生々しく残る2011年に幾度となく歌った歌*2で、彼女たちにとっては被災で沈んだ人々への応援歌的な意味合いが強い思い入れの強い曲なのだ。
 氣志團万博の今回の開催には賛否両論の声があったのも確かだ。ももクロにも批判は起こるかもしれない。ももクロは来年春の大規模野外ライブを福島県Jヴィレッジで開催するのだが、今回の氣志團万博参加も福島でのライブもももクロにとっては必然である。それがいつどんな時であっても「笑顔を失った人に笑顔を届けにいく」。これこそがももクロレーゾンデートル(存在理由)だからだ。
 そして、実は今回の氣志團万博のもうひとつの大きなテーマは「アイドル」ということではなかったのか。新しい地図 (草彅剛・香取慎吾稲垣吾郎)のライブを見ながらそう思った。
 私はSMAPの熱心なファンといういうわけではないけれど、ももクロがこういう存在にいつかなりたいとかなり以前からSMAP、嵐、ドリフターズのことを挙げていたこともあってももクロファンになってからは特に気にして見るようになっていた。それだけにSMAPの解散はショックであった
*3
し、解散後に今回の3人が行った動画配信のライブ*4はリアルタイムで見ていた。実は以前に取材の仕事をしていたので、まだ無名時代のSMAPのメンバーを記者会見で目にしたことはあるし、メンバーが出演していた演劇公演も幾度となく見ているが、ライブを生で見たことはこれまでなかった。

それで今回初めてライブを見たわけだが、一番凄いと思ったのはSMAP時代のヒット曲はもちろん歌えないから、ほとんどの曲が初めて聞く曲なのだが、それでも「あーSMAPだ」と思わせる力が3人にあることだった。
>>
セットリスト

#SINGING
72かのナニかの何?
MC with 氣志團
歩いて帰ろう (斉藤和義cover / 草薙剛 アコースティックギター with 氣志團)
MC
星のファンファーレ
72
MC
雨あがりのステップ
<<
 これが全員が歌唱するアイドルグループがバンドと違って面白いところで、SMAPのメインボーカルは確かに木村拓哉だったと記憶するのだが、3人になってもアンサンブルがある限り、SMAPらしさは薄まっていない。これは杏果が抜けてもももクロももクロであるのと同じかもしれない。
 披露した曲の中には聴くだけでいい曲と思わせるものもあった。SMAP時代に出していたら相当にヒットしてたんじゃないかと思わせるような曲もあるのだが、レコード会社との契約もしていないこともあり、ファン以外の世間には知られていないのがもどかしくもある。そういう意味で現在はそういう客観的な状況もあってSMAP時代と比べると音楽の占めるプライオリティーがどうしても低くならざるをえない3人にとってもファンにとっても今回のフェス参加は大きな意味があったのではないかと思った。そして、嵐、ドリフターズのメンバーと比べるとこれまではあまりからむことがなかった元SMAPメンバーとの関係が実現するチャンスにつながっていくのではないかとの可能性も感じたのだ。ファンの欲目と見られても仕方がないが、ももクロにはいくつもSMAPを思わせる楽曲があり*5、ことパフォーマンスに関して言えば新しい地図の3人とももクロの4人には高い親和性があると考えている。
 このようにももクロ新しい地図 (草彅剛・香取慎吾稲垣吾郎)のライブはいろんなことを考えさせ、とても感動的なものだったのだが、純粋にパフォーマンスだけを考えれば、田原俊彦のそれが素晴らしかった。まず第一にスターとはこういう存在だというオーラをまとっていて、テレビなどにはあまり出なくなっている今もそれは変わらないし、ハイキックのアクションの際に上げる足の高さなどダンスの切れが素晴らしく、若いバックダンサーと一緒に同じ動きをしても何ら遜色がないどころか、ターンなどのスピードではダンサーを凌駕していた。
 さらに言えば私は田原俊彦のファンではないどころか、どちらかというと関心は薄かったはずなのにノンストップメドレーで次々と歌った歌のすべてを知っていた。いまではよほど好きなアーティスト以外はそういうことはないわけだが、当時はそうだったんだなと思い出した。
 ジャニー喜多川が亡くなったということは今年の最大の芸能ニュースであり、おそらく年末の歌番組でもいくつも特集が組まれるようだが、この日はもちろんジャニーズ事務所の出演者はいなくて、それは同事務所のこれまでやり方から言えば出来ることではないわけだが、田原俊彦新しい地図の後に出てきた氣志團は自分たちの曲は2、3曲に抑え、「私のもっとも尊敬していた人が亡くなった」との前置きをつけかなり長い尺をとってジャニーズメドレーを歌ったのだ。しかもそのメドレーの中にはこの日3人が歌えなかったSMAPの楽曲も入っていた。これはもちろんジャニーさんへのオマージュであり、功績をたたえるものであり、今回同事務所を抜けた人間を並べたのはのは決してジャニーズ事務所に敵対する意図はないよというのを示した一方で新しい地図の3人の現状への異議申し立てあったのではないかと思う。この辺りのバランス感覚が氣志團の絶妙なところだ。
 今までも近藤真彦ジャニーズ事務所のタレントが出演したことがあるし、そもそも今回田原俊彦に声をかけたことにはマッチが来ているからというのはあったろう。
 今年はスターダストからももクロ私立恵比寿中学が参加したが、BiSHも参加しているし、かつてはAKB48が参加したこともあったはずだ。反骨精神とバランス感覚の絶妙のコンビネーション。これこそ氣志團であり、だからこそこのような地元の危機状態にあえて自らが全てを引き受ける形で開催を決断することが出来たのだと思う。最後に万感の思いをこめて歌った「明日がある」には本当に胸に迫るものがあった。
 

*1:もちろん、そこにはそれだけなく本番スタートの瞬間からフルスロットルでいけるように会場をあたためておくという狙いもあるだろう

*2:<iframe width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="" src="//www.youtube.com/embed/FMAYdbw83y8"></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=FMAYdbw83y8">ももいろクローバーZ『ツヨクツヨク&未来へススメ』仙台2011-5-14</a>

*3:ももクロSMAP
simokitazawa.hatenablog.com

*4:simokitazawa.hatenablog.com

*5:私がもっともSMAPを連想した曲。今回はリハーサルで声と演奏だけで披露。
<iframe width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="" src="//www.youtube.com/embed/UaEoP0mvHFI"></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=UaEoP0mvHFI">【ももクロLIVE】ザ・ゴールデン・ヒストリー from「桃神祭2016 〜鬼ヶ島〜」DAY2 / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER Z / THE GOLDEN HISTORY)</a>

ももクロ一座特別公演@明治座(ネタバレレビュー)

 

ももクロ一座特別公演@明治座(ネタバレレビュー)

 f:id:simokitazawa:20190424163105j:plain

    佐々木彩夏 初座長決定!
    笑いあり、涙ありの大江戸娯楽活劇と、ヒット曲満載で贈る歌謡ショーの豪華2 本立て!
    作:鈴木聡
    演出:本広克行
    主演:佐々木彩夏
    出演:ももいろクローバーZ(百田夏菜子 玉井詩織 高城れに
    オラキオ 国広富之 松崎しげる ほか
    第一部 座長・佐々木彩夏
  <b>  大江戸娯楽活劇 『姫はくノ一』</b>
    第二部 
<b>『ももいろクローバーZ 大いに歌う』(仮)</b>

 本広克行監督とももいろクローバーZによる3本目の舞台作品。平田オリザ作による現代口語演劇からももクロ楽曲を使ってのジュースボックスミュージカルと続いて、今回は明治座での座長芝居というこれまでとは全く異なるフォーマットに落とし込みどんな舞台を見せてくれるのかが、今回の注目であった。
 私はももクロのことを音楽や演劇、バラエティーなどのジャンルを横断するような総合エンターテインメントプロジェクトと考えている。その中のひとつのジャンルが演劇なのだが、それゆえその活動の中核が音楽ライブであることは外せないとしてもこれもその本質をなす重要な要素だと考える。そのことはかつて論考としても書いた*1ことがある。
 その中でいくつかももクロに今後実現してほしいことを挙げていたが、実はそれは現在でも道半ばと思っている。
 ただ、実は論考の中で書いたことでかなり理想に近い形で実現していることもあり、音楽劇の要素を色濃く取りいれたライブであるシネマ倶楽部での「THE DIAMOND FOUR」公演*2がそのひとつだった。
  それ以外にいつか実現してほしいのは今回も脚本を担当する鈴木聡が脚本を手掛けたミュージカル「阿 OKUNI 国」の上演で、前回のミュージカル「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」は日本屈指のオリジナルミュージカルである「阿 OKUNI 国」にはまだ遠く及ばないものではあるが、鈴木が絡んでいることもあり、そこに向けての第一歩を記したものと感じた。
 もうひとつの目標と考えているのは劇団新感線が松竹と提携して上演している「アテルイ」のような作品である。これも現時点ではいろんな意味で手が届かない感じではあるが、今回、鈴木・本広コンビがどの程度、単なる商業演劇のいわゆる座長芝居に収まりきらないものを見せてくれるかで、大型歴史劇のようなものに向けての今後の試金石につながるかと注目しているのだ。なお、以前の論考の中では新感線とのコラボにおいておポンチ路線の音楽劇のようなものを思い描いていたのだが、今回の明治座公演でそれに近いようなものはすでに実現しているはずなので、今後手掛けるなら「いのうえ歌舞伎」+ももクロのような本格的な公演であろう。
 さて、実際の明治座の舞台はどうだっただろうか。笑いあり、涙ありのお江戸娯楽活劇の宣伝文句の通りの舞台で、これはももクロ版のドリフターズという感じだろうか。これまでももクロが手掛けた演劇作品というよりは「子供祭り」の延長線上にあって、ただ、アクション、舞台の仕掛け、歌謡ショーの内容など入っている各要素は大幅にグレードアップされている。それ自体はももクロは以前からSMAP、嵐、ドリフターズのようなグループを目指すと以前から公言していたから、ももクロとしての王道であろう。
 見せ場のひとつはももクロがくノ一に扮しての殺陣の場面で殺陣の経験はこれまでほとんどなかったもののダンスの経験を武器に奮闘、連日の猛練習でかなり見映えのするものに仕立てあげた。あーりんはともかく、夏菜子と詩織は身体の切れも鋭く相当なものだと思った。先に挙げた劇団☆新感線的な舞台にせよ、ミュージカル的なものにせよ、ももクロがこれまであまり経験して来なかったことのなかでいつか必要になるのはアクションであるから、今回入門編のような形でそれに取り組むことができたのは凄く良かったと思う。
 第二部の「ももいろクローバーZ  大いに歌う」はライブではあるのだが、今回は最初の2曲はももクロの和の要素の強い楽曲を選び、佐々木彩夏は着物姿で登場。「夢の浮き世に咲いてみな」では第一部に登場した殺陣の担当のアクション俳優が殺陣の演舞を披露するのに合わせて、ももクロが歌うなど第一部と第二部を自然につなぐような演出が導入された。  
>>
第二部セットリスト

 

ニッポン笑顔百景
夢の浮き世に咲いてみな
ももクロの令和ニッポン万歳! 
笑ー笑
LADY MAY
灰とダイヤモンド
アンコール
THE ROAD SHOW

<<
 もうひとつの特徴は回り舞台などの劇場機構を積極的に活用、普段のライブ会場では難しい照明効果の多用などショーアップされたライブとなっていたこと。そういうなかで歌った「LADY MAY」「灰とダイヤモンド」はいつも以上にももクロのショーとしての完成度の高さを見せ付けるものとなった。その一方で第一部で登場した俳優たちがバックダンサーとして一緒に踊るなど親密さを強調した演出もあり、座長芝居としてのももクロのリーダーシップを感じさせるものとなっていた。
 総じて明治座商業演劇(座長芝居)というフォーマットの中ではハイクオリティーのものを提供したと思う。
 その上で今後はそれを越えたような演劇としての芸術的価値の高い舞台にも挑戦してもらいたいというのも終了後には感じた。鈴木聡、本広克行という組み合せは娯楽エンタメというカテゴリーでは最高のものを提供できることを証明したし、そういうものもまた見たくはあるけれど、一度タイプの異なる演出家との舞台も見てみたい。劇団☆新感線いのうえひでのりはこれまでも書いてきたが、実現の可能性を考えずにフリーハンドで書いていけば例えば小池修一郎演出+宝塚OGでミュージカルとか堂本光一演出の舞台とか。松竹と真正面から組んで、ももクロ歌舞伎とかも見たい。その場合演出家はやはり猿之助を望んでいるのだが、無理そうならば獅童でもいい(笑)。

ももいろクローバーZ「5th ALBUM『MOMOIRO CLOVER Z』SHOW at 東京キネマ倶楽部」@ストリーミング配信

ももいろクローバーZ「5th ALBUM『MOMOIRO CLOVER Z』SHOW at 東京キネマ倶楽部」@ストリーミング配信

 


2019年5月16日(木)東京都 東京キネマ倶楽部
2019年5月17日(金)東京都 東京キネマ倶楽部

「MOMOIRO CLOVER Z」
1. ロードショー
2. The Diamond Four(作詞・作曲・編曲:invisible manners)
3. GODSPEED
4. あんた飛ばしすぎ!!
5. 魂のたべもの
6. Re:Story
7. リバイバル
8. 華麗なる復讐
9. MORE WE DO!
10. レディ・メイ
11. Sweet Wanderer
12. 天国のでたらめ
13. The Show
(アンコール)
Bounus. ももクロの令和ニッポン万歳!

 

 

 


 ライブはアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」を収録曲順にショー仕立てに構成したものだった。
<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/f-mKBpNsuCU" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=f-mKBpNsuCU">【Momoclo MV】ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER Z)『The Diamond Four』MUSIC VIDEO</a>
 アルバムのリーディング曲である「The Diamond Four」のMVが黒い衣装を来てライブショーの本番に向かうメンバーの姿を表現しているように今回のアルバムの主題はショーである。
 ももクロのメンバーカラーを思わせる衣装を着た4人のドラァグクイーンが現れ、スカート部分から顔だけを出したももクロの4人が「ロードショー」を歌いだすという意表をついた始まりで見ている観客の度肝を抜く冒頭。その後も小人症の女性ダンサーやアクロバティックな柔軟性を見せる女性、セクシーな衣装のダンサーなど見世物小屋的な意匠の登場人物が次々と現れ、不思議でバーレスクな世界が展開していく。
 アルバムの世界は音楽のジャンルだけでもEDMからラップ、パンク、アンビエントプログレプログレッシブロック)やポップスと千変万化の様相を見せていくが、今回改めて感じたのは歌唱テクニックの向上に加えて、経験を積んだバックのダンサーらと比べても遜色がないダンスの切れ味だった。
 この舞台は客席数500程度というももクロとしては極小と思われる規模の舞台でわずか2日間だけ開催されたのだが、舞台のクオリティーは非常に高く、例えばBUNKAMURAオーチャードホール辺りで1カ月ぐらいの公演をしたとしても十分見合う水準となっているのではないだろうか。アルバム特典の限定配信というだけでは明らかにもったいなさすぎる出来映えであった。
 今から5年前にももいろクローバーZについての論考「演劇としてのももいろクローバーZ」で私は次のように書いた。
>>
ももいろクローバーZのパフォーマンスは2013年春の「5TH DIMENSIONツアー」を境に「全力パフォーマンス」を超えた新しい段階に入った。それはさまざまな演劇的な仕掛けを取り入れながら、音楽を核にしてある種の世界観を提示していくという総合エンターテインメントへの志向である。
<<
 この時点では実は総合エンターテイメントの中身にミュージカル風のショーを考えていたが、この直後に映画、舞台の「幕が上がる」(2015年公開)が発表となり、 陣営への本広克行氏の参加も経て、総合エンターテインメント志向のあり方は当時私が考えていたものとは異なる経路をとることになった。しかし、その時から6年の時をへて今回「5th ALBUM『MOMOIRO CLOVER Z』SHOW at 東京キネマ倶楽部」のストリーミング配信を見る限り、「5TH DIMENSIONツアー」で予想したももクロの総合エンタメ(ショービジネス)への接近はここでついに見事に結実したと感じた。
 このショーはミュージカル「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」のような物語の筋立てこそはないが、等身大ではないショーの担い手としてのももクロを体現しており、作り出された世界観のイメージとしてはマイケル・ジャクソンの「スリラー」のMVや「ロッキー・ホラーショー」などを想起させるようなところがある。
 ももクロはアイドルといっても存在そのもののあり方がキャラ的と感じさせるところが強く、それゆえ演劇的な趣向においても本広監督がこれまで手がけてきたような等身大を思わせる人物よりは突飛なキャラクターのほうが強い存在感を発揮するのではないかと考えていたのだが、今回のライブ(舞台)でのももクロのあり方には「5TH DIMENSIONツアー」や「GOUNNツアー」以来の強いキャラクター性が感じられた。
 注目したいのはこのライブを制作したスタッフ陣は演出やダンスの振付ともどもこれまでももクロを演出したことのある佐々木敦規、本広克行振付家の石川ゆみではない別の人の手によるものであることだ。今回演出*1と振付を担当したのはavecooという人。私は全然名前を知らなかったのだが、twitterなどで検索してみるとその新作舞台について知人である舞踊評論家の乗越たかお氏が詳しくコメントしているから、ショー・エンタメ系のダンス界隈では知られた存在なのかもしれない。
<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/ILoygoIp9d4" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=ILoygoIp9d4">『FINAL LEGEND Ⅴ』公演作品動画 |作品名:「阿部魁~艶容女舞鏡~」 振付師:avecoo</a>
  振付・演出を担当したavecooについて少し調べてみるとみるきーNMB48時代のソロ作品の振付を手掛けたことがあるなどアイドル分野でも若干の振付経験はあるようだが、今回の作風を考えてみるとそういうことはあまり関係していないと思われ、むしろ『FINAL LEGEND Ⅴ』というダンスコンペティションのようなイベントで「花魁」を主題としたユニークな群舞=上記映像=で準優勝するなどの実績と、個性的な作風がキングレコードの製作陣の目に留まったのではないかと思われる。
楽曲面ではこのアルバムでもinvisible mannersが「The Diamond Four」「Sweet Wanderer」と複数楽曲を提供、一時期のヒャダインにとって代わるような活躍を見せているほか、CHAI、GLIM SPANKYなどの若いアーティストに楽曲提供者の裾野を広げているが、振付など他の分野にもそうした動きは広がりつつあるのかもしれない。avecooのダンスの振付はジャズ・ファンク(Jazz-funk)というジャンルに入るもののようで、石川ゆみやAnnaとはかなり違う動きが含まれているのだが、以前にも書いたがももクロメンバーのダンス表現も以前と比べればいろんなことに対応できるように底上げされていることもあり、ここでも新しい人も加えることで新しい色を出してきているように思えた。
 この舞台(とあえて書くが)はこの後に続く、ももクロマニア(夏ライブ)、明治座公演にも挑戦状を叩きつけた形になったと思う。特に夏ライブは例年のように佐々木敦規が演出することはないとの情報もあり、誰が演出するのか、いったいどんなものになるのかが本当に楽しみとなってきた。その前に本人は挑戦状を受け取ったとおそらく思っているはずの佐々木彩夏(あーりん)のソロコンも控えているが。


simokitazawa.hatenablog.com

www.momoirocloverz-show.com

*1:演出に関しては分担がよく分からないが複数の共同演出者がいるみたいだ。

「JAPAN JAM2019」参戦記 ももクロライブレポート


3日間で11万人熱狂 JAPAN JAM 2019

「JAPAN JAM2019」参戦記 ももクロライブレポート

 

 

 JAPAN JAM 2019
SKY STAGE 05/04(土)14:15〜
ももいろクローバーZセットリスト
M1 あんた飛ばしすぎ!!
M2 Chai Maxx
M3 行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
M4 The Diamond Four
M5 ココ☆ナツ
M6 全力少女
M7 DNA狂詩曲

 この日も昨年一昨年のロッキン(ロック・イン・ジャパン)同様にDMB(ダウンタウンももクロバンド)がロックフェスティバルに降臨。今回はドラムに柏倉隆史、ベースに日向秀和に加え、ギターには元JUDY AND MARYのTakuyaまで引き連れる最強の布陣。昨年のロッキンでもそうであったが、ダウンタウンももクロバンドを帯同したももクロはいまや最高の戦闘能力。少し大げさな表現に聞こえることも覚悟してあえて言うが、本人たちの登場する前からバンドメンバーがサウンドチェックという名前の超絶ソロ演奏を披露。観客であるモノノフ(ももクロファンの総称)からは「DMB」コールが起こる盛り上がりようで、ウォーミングアップ代わりにバンドがインストで「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を演奏するとももクロ本人もいないのにファンがさっそくメンバーコールでこれに呼応し、「ももクロってどんな感じなんだろう」と集まってきたロックファンの度肝を抜く前振り。
 しかもこの日はOvertureから登場した百田夏菜子が「ちょっとあんた誰見にきてんのよ?ここに来たってことは分かってる?アイドル地獄に生き埋めにしてあげる」との煽りを見せるや1曲目から激しい曲想のロックチューン「あんた飛ばしすぎ!!」を披露。スタートダッシュでいきなり場内は興奮状態に突入。この勢いは「 Chai Maxx」「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」とつながれ「ここだけ次元が違う」の声も聞かれるなどロックフェスはももクロの蹂躙状態となった。
 昨年一昨年のロッキンでも感じたことだが、この種の戦闘モードに入ったときのももクロの破壊力は凄まじい。日本を代表するロックフェスだけあって、この日はもちろんももクロ以外にも優れたパフォーマンスや観客を巻き込んでの盛り上がりを見せるアーティストはほかにもおり、それぞれさすがの実力を感じさせてもらったしおおいに楽しんだ。それでも自分たちのファンだけでなく、周辺の観客も巻き込んでの盛り上がりぶりはこの日一番だったかもしれない。
 この日のももクロのパフォーマンスのもうひとつの売りは近く発売予定の新アルバム「MOMOIRO CLOVERZ」のリード曲である「The Diamond Four」がすでにMVは公開されていたもののライブでは初披露となったことだ。最近は以前のヒャダインに代わりももクロのメイン作家となった感の強いinvisible mannersの提供曲で、生で歌いこなすのには相当の技量が要求される難曲と思われたが、4人はこれを当たり前のように簡単に(見えるように)こなしており、ここ数年、特に4人になって以降のレベルアップを感じさせる内容となった。
<iframe width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="" src="//www.youtube.com/embed/f-mKBpNsuCU"></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=f-mKBpNsuCU">【Momoclo MV】ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER Z)『The Diamond Four』MUSIC VIDEO</a>
   「The Diamond Four」は前日に振りをつけたばかりと言いながらもパフォーマンスとしてはすでに完成されていて、新曲披露の時には毎回不安定でファンを心配させていた昔のももクロとの違い、大人の集団としての成熟をはっきりと感じさせた。
  実はこの日はももクロの前にLittle Glee Monsterのライブがあったので見ていて、彼女らの歌の上手さには舌を巻かされた部分はあったが、確かに彼女らが日本の女性ボーカルグループの技術面での最高峰にあるのは認めても、グループでの歌唱とパフォーマンスの総合的な力ではももクロは決して劣っていない。ももクロは確かにそのコーラスで「ジュピター」のようなメロディーを奏でることはできないけれど、「あんた飛ばしすぎ!!」のようなテイストの歌唱はリトグリにはできないし、それでも「下手だ」というならば、ミック・ジャガーは歌が下手だとけなすようなもので、ほとんど無意味なことにしかならないと思われたのである。
 この日の後半はまずはももクロ夏ライブのスーパーウエポンである「ココ☆ナツ」から始まったが、オールスタンディングの野外フェスではかならず皆が「ココココ」という歌詞に合わせて、ニワトリの頭が前後に揺れるような振りをしながら円状になり、ぐるぐると回るココ☆ナツサークルが会場のあちこちで複数できる。これは大規模会場の野外でもブロック分けがされるももクロの単独ライブではほとんどないのが現況であり、ロッキンや氣志團万博などの大規模野外フェスのみで推奨はされないが、自然発生的に起こるのは仕方ないと許容されている贅沢ともいえ、この日もまるで熱帯地域における台風の発生のように群衆でいっぱいになった会場のそこここに渦巻き状のサークルが発生。ほかのバンドで出来るサークルモッシュの円は覚悟なしに巻き込まれるとかなり危険だが、このサークルは女性や子供たちも和気藹々と参加でき、フェスファンの間でも風物詩として認知されつつあるのではないか。
 「ココ☆ナツ」の後は「全力少女」「DNA狂詩曲」と2曲連続でパフォーマンスを行いラストスパート。ファン投票で人気ナンバー1となった実績もある「DNA狂詩曲」はともかく、少し懐かしさのある「全力少女」はなぜセットリストに入ったのかとの疑問は現地では感じていたのだが、この日は5月4日(みどりの日)であり、「全力少女」の歌詞に「こどもの日も みどりの日もキミに 会いたい
多すぎるって 五月の祝日」というくだりがあるので十連休の今年にちなんでここに合わせて持ってきたんだということが後に分かったが、実はこういう遊び心もももクロの楽しさなのである。

<b>Little Glee Monsterセットリスト</b>
放課後ハイファイブ
好きだ。
君に届くまで
だから、ひとりじゃない
OVER
SAY!!!
世界はあなたに笑いかけている
Jupiter

 

ロッカジャポニカ「ROCK A JAPONICA “FRONTIER” LIVE ~中野サンプラザ 平成最後のアイドルコンサート~」

ロッカジャポニカ「ROCK A JAPONICA “FRONTIER” LIVE ~中野サンプラザ 平成最後のアイドルコンサート~」

 


2019年4月29日(月・祝)東京都 中野サンプラザホール
OPEN 16:00 / START 17:00

 

 


OVERTURE
ダサくなきゃ信じない
放課後アフタースクール
ワールドピース
独特道徳ドクトリン
最the高
タンバリン、凛々
DIVE TO VIEWS全力大実験!
MUSIC FANTASY
Dreaming Road
NEW CROWN
Memories
SPARKLE TOUR!!
ぶっちぎりデイズ!!
BUSY
わたしの地図
Saint Mental gift
だけどユメ見る
記憶のサイズ
タコ感 ロッカジャポニカ
Chillっ子同盟


アンコール
教歌SHOCK!
走れ!
歌いたいのうた

<iframe width="560" height="315" src="//www.youtube.com/embed/MAAh8gfNQSg" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe><br><a href="https://youtube.com/watch?v=MAAh8gfNQSg">ロッカジャポニカ vs アメフラっシ ロッカジャポニカ編</a>

 私はロッカジャポニカの熱心なファンというわけではないので、ファンの人の前でうかつな発言はできないなと思っているのだが、アメフラっシとの対パンライブ*1で敗れたのをニコニコ動画で見ていて「外からみると停滞感を感じるのだが、実際のところパフォーマンスはどうなっているんだろう。あるいはこの敗北を糧にどのように立て直してくるのだろう」と興味を持ち、ネット観戦した直後にチケットをとったのだった。ところがそれからそれほど日にちもたたないうちに休んでいたメンバーが脱退を発表。しかも、続けてリーダーまでが脱退することを知り、「これはただごとじゃない」と感じ、今回のライブは俄然注目のライブとなった。
 それでは実際に見ていての印象はどうだったのか?ライブのパフォーマンス自体は素晴らしかった。この日卒業する内山あみ(あみぽん)はもちろんのこと、残りの3人のメンバーからも気迫が感じられたし、駆け付けた「おともだち(ファンの総称)」も含め一体感がとても印象的だった。ももクロなど最近の例を見てもメンバーの卒業、脱退というのはアイドルグループにとって非常にデリケートな問題であり、ももクロ以外にもスターダストプラネットのグループに限ってもここ最近だけをとってさえ、何人もの卒業(脱退)を出しており、卒業時の処理を誤るだけでファンのモチベーションが失速し、それがグループの勢いを殺すことにもなりかねない。中野サンプラザといえばももクロファンは早見あかりの脱退したライブを思い起こさざるをえない。
 あの時は残りのメンバー全員がひとりづつあかりんに挨拶したうえで「送る歌」を歌うという涙なくしては見られないけっこう派手な演出があったうえに最後にあの謎のZが突然映像と映し出されて終わったわけだが、今回は予想通りにもう少し丁寧な演出。まず通常のライブ同様にライブは進行していくが、着替えのタイムングをかねて映された映像ではこれまでのロッカジャポニカの歴史がまとめられて、歴史であるだけにこれにはすでにグループを離れてしまっている椎名るかの姿も映し出されて「5人のロッカジャポニカ」というのが強調されるものになっていた。ももクロやたこ虹などの例を見てもグループからの卒業のみにとどまらず会社との契約も解消される場合は過去のその人の存在をどのようにするかということにはけっこう微妙なものがあって、いっさい触れないということまではいかなくても普段の活動ではあまり触れないといいうのが普通のことかもしれない。ところが今回のライブで驚かされたのは途中のパートで過去のライブの映像を流しながら、その曲をパフォーマンスし、しかも映像と同時に流した音源には椎名るかの歌が入っていて、しかも残りの4人のパフォーマンスではダンスのフォーメーションで椎名のポジションを空席にするという演出があり、そのことに気がついたファンがすぐに対応して「るったんコール」で応じるというちょっと感動的な場面があった。
 そして、アンコール後には残されたメンバー3人(高井千帆内藤るな平瀬美里)の脱退する内山あみへの言葉があり、内山のメンバーとしては最後の挨拶もあったのだが、それ以上に驚かされたのは脱退した椎名るかが突然ステージ上に姿を現したことだ。しかもこれはほかのメンバーも知らされていないサプライズでもあり、内山への言葉の後、すでに涙ぐんでいた内藤るなはここで大号泣。実に感動的なエンディングとなった。
 実はその前にメンバーの口から「ロッカジャポニカは5人だ」との発言が相次いでいたので、ここから先の展開も予想するべきではあったが3人になっての最後の挨拶で、高井千帆の口から「ロッカジャポニカは5人なのできょうで解散します」の言葉が発せられた時は場内に一瞬こおりついたような時間もあったのだが、すぐに続いたほかのメンバーの挨拶などでグループは解散するが、残された3人は新ユニットを結成、7月のレーベルフェスで披露されるとの情報が伝えられ、安堵の雰囲気が場内を支配した。この新ユニットがどのようなものになるのだかはまだ明らかではないのだが、とりあえず脱退するメンバー推しも含め、ファンにも期待を抱かせ満足感も与えられる内容ではあって軟着陸に成功したのではないだろうか。

*1:このライブはアメフラっシのパフォーマンスが見たくて見ていた。実際にこの時のアメフラっシには、アイドルにはそういう時期があるものだがまだあら削りながら怖いもの知らずのとてつもない勢いを感じさせた