『三宅裕司と春風亭昇太のサンキュー歌謡曲一座~ナウなピースでこまっちゃうナ~だめだこりゃ編~』
『三宅裕司と春風亭昇太のサンキュー歌謡曲一座~ナウなピースでこまっちゃうナ~だめだこりゃ編~』
フジテレビで新しく始まった音楽番組だが、あえて「歌謡曲一座」としているように従来のように演歌の大御所を並べたナツメロ番組ではないが、新たな楽曲ではなく1960年代から80年の山口百恵結婚までを取り上げた音楽番組。JPOP前のあえて「歌謡曲」と言われていた時代の歌に焦点を当てた番組だが、その番組に山口百恵トリビュートのコーナーに息子の三浦祐太朗が出演したのを除けば唯一の若手の出演者としてももクロが呼ばれたのがファンとして嬉しかった。実はこれは今日明日の話ではなくて、これまで長期間をかけてももクロ陣営が手がけてきたことが実った瞬間でもあったからだ。
実はアイドルグループでありながらももクロは2012年の横浜アリーナ2DAYSの1日目にはワイルドワンズが出演し百田加菜子ソロ曲の「渚のラララ」を共演したり、サプライズ発表のゲストとして松崎しげるが来場、西武ドームでの夏ライブの発表を行ったり、昭和の時代から活躍している大先輩の後継者を自認することを強く意思してきた。
ももクロの場合はその後も点と点を線でつなぐという戦略で南こうせつ、さだまさし、坂本冬美やアルフィー、最近では加山雄三とも急接近。一方でザ・ドリフターズを模したもリフというグループを演じドリフターズの楽曲をアレンジしたオリジナル曲も披露するなどをきっかけにライブに加藤茶や高木ブーをゲストに招いたり、志村けんの番組に連続して呼ばれ準レギュラー的な扱いに遇されるなど自ら目標というザ・ドリフターズとの距離を徐々に接近してきた。今回ももクロが出演することになった経緯については詳しいことは不明だが、おそらくドリフ側(加藤茶と高木ブー)からの強い引きがあったのではないかと想像できる。
そうして、通常であればベテランばかりの陣容のなかで萎縮してしまってもおかしくないところだが、今回の出演者のうちにはドリフだけではなく、松崎しげるやももクロのMVへの出演経験もあるコロッケ、MCを務める番組でいつも引き立ててくれる中山秀征らももクロが比較的親しいと感じられる陣容がそろっており、それも番組内でリラックスして振る舞える要因になっていたのではないだろうか。
実際に行ったパフォーマンスは「3年目の浮気」とザ・ドリフターズ名曲メドレーの2回だが、いずれも番組後半のクライマックスでの出演でももクロのキャリアからすれば破格の扱いだったと思う。
-
放送日時
-
11月12日(日)19時~21時54分
- 出演者(五十音順)
- 阿木燿子、井上順、岩崎宏美、黒沢博、小林幸子◎、こぶ茶バンド◎、コロッケ◎、小柳ルミ子、斎藤司(トレンディエンジェル)、さくらまや、鮫島秀樹(元ツイスト/元HOUND DOG)、菅原洋一、中山秀征◎、橋幸夫、布施明、松崎しげる◎、三浦祐太朗、ミッキー吉野(ザ・ゴールデン・カップス/ゴダイゴ)、三根信宏(シャープ・ファイブ)、ももいろクローバーZ(佐々木彩夏・玉井詩織・高城れに)、森昌子◎、ロザンナ、山本リンダ
- セットリスト
- 「君は薔薇より美しい」布施明
- 「お久しぶりね」小柳ルミ子
- 「今日でお別れ」菅原洋一
- 「こまっちゃうナ」山本リンダ
- 「潮来笠」橋幸夫
- 「霧の摩周湖」布施明
- 「霧氷」橋幸夫
- 「真赤な太陽/美空ひばり」橋幸夫カバー
- 「瀬戸の花嫁」小柳ルミ子
- 「どうにもとまらない」山本リンダ
- 「また逢う日まで/尾崎紀世彦」布施明&松崎しげるカバー
- 「3年目の浮気」黒沢博×ももいろクローバーZ(佐々木彩夏・玉井詩織・高城れに)
- 「もしかしてPARTII」小林幸子×トレンディエンジェル斎藤司
- 「アマン」菅原洋一×さくらまや
- 「愛の奇跡」ロザンナ×
- 「男と女のラブゲーム」コロッケ
- 「いつでも夢を」橋幸夫 with サンキュー歌謡曲一座
- 「イミテイション・ゴールド/山口百恵」森昌子カバー
- 「さよならの向う側/山口百恵」三浦祐太朗カバー
- 「哀しみ本線日本海」森昌子
- 「思秋期」岩崎宏美
- 「愛のメモリー」松崎しげる
- 「星降る街角/敏いとうとハッピー&ブルー」中山秀征とジャナイズ5カバー
-
スタッフ
-
- 編成
- 橋口愛(フジテレビ)
- 演出
- 佐藤正樹
- プロデューサー
- 若林美樹(フジテレビ)
-
制作著作
-
フジテレビジョン